地上の彼方 前方、夕暮れの空のなか微かに。 仲間のカラスたちの姿を捉えた、色変わりする羽を持つ鳥、もといカラスは。 ‘ いつもんとこ ’ と、思うともなしに思った。 眠る場所のこと。 いつもの『じんじゃのもり』の2番目に高い◯◯の木のあの枝、ということを。 カラスが頭の回転が速いことには、すぐその時のことに焦点がいくことである。 遊ぶ時には遊ぶこと、眠る時には眠ること。 それでも、ほんのちらりと考えた。 ‘ 怪鳥の姿、ほんまに見たら ’ ‘ . . . . . ’ ‘ . . . 泣きだされても めんどうやしな- ’ さらに。 ‘ おまけに あいつら ’ ‘ 天下のカラスさまが “ ちがいのわ…