4.0 おばあちゃんの味食堂をつくる──という実話に基づいた話なのでタリアシャイア、ロレインブラッコ、ブレンダヴァッカロにスーザンサランドンという懐かしい名前が並んだ。チョボスキー監督がきれいなシンデレラ曲線を描く多幸感あふれるファミリードラマに仕上げた。現存するレストラン「エノテカ・マリア」では今も世界中からシェフではなくノンナ(おばあちゃん)を雇い、おいしい料理だけでなく“家族”の暖かさを提供しているという。あきらめずにやってみよう、という気分にさせてくれるいい映画だった。 精神論において、心のこもった映画は心をこめてつくったからと解釈される。それが日本的解釈である。しかし当然だが、じっさ…