京都府京都市にある神社。賀茂神社の総社である。上賀茂神社と併せて、「賀茂社」とも呼ばれている。
正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と呼ぶ。祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)である。別表神社。勅祭社。旧官幣大社。式内社(並名神大)。神紋には双葉葵が用いられている。「御祖」と称するのは、上賀茂神社の祭神である「賀茂別雷大神」の母が玉依媛命であり、外祖父が賀茂建角身命であることからといわれている。
山城国一ノ宮であり、長い歴史を誇り、もっとも古い記録では崇神天皇二年(B.C.2年)に瑞垣の修理が行われたとの記録があることから、それ以前より祀られていたと考えられる。平安時代には、皇城鎮護の神として、皇室より深い崇敬を受けており、式年遷宮や斎王制度などの特別な制度を有している事も特徴の一つといえる。
史跡 糺の森の北端にある。
五月十五日には、両賀茂社の例祭にあたる葵祭が行われ、都大路を優雅に練り歩く神事が執り行われる。