私たちホモ・サピエンスへつながる道を切り開いたのがアルディピテクス・ラミダス(450万年前~430万年前に生息)で、2本足で歩いていたことが確認されている最古の人類です。 ラミダスは森で暮らしていて、身長はおよそ120センチメートル、頭が小さく手足は長いという姿をしていました。その足は物がつかめるサルのような形で、木の上で暮らしていたことがわかります。つまり、ラミダスは木の上で暮らしながら二足歩行を始めていたのです。 ラミダスの化石はアフリカの東、エチオピアの440万年前の地層から発掘されています。発掘現場は、今は砂漠ですが、かつては森が広がっていました。しかし、山脈で遮られている東側では乾燥…