📘タルムード講座【王様と2頭の馬】 〜発想を変えた者が、未来をつかむ〜 🐎【あらすじ】 むかし、ある国の王様が悩んでいました。それは「どちらの息子を後継者にするか」ということです。 王様は、二人の息子に試練を与えました。 「エルサレムを一周して城に戻ってくるのだ。ただし——“馬が遅く着いた方”を勝ちとする!」 ふたりの王子は顔を見合わせました。「遅い方が勝ち?」「それじゃあ急げないじゃないか!」 こうしてふたりは、ゆっくりゆっくりと進み始めました。馬を止めては休み、夜になっても前へ進まず…。 何日もかけてようやく城の近くまで戻ってきたとき、ふたりは同じことを考えていました。 「先に着いたら負け…