目次 前回までのあらすじ 免疫とは ワクチンの目的 血清療法とは 前回までのあらすじ 退屈な船会社の事務職を辞めて、フレミングは医師になった。 外科の専門資格を得るための資金と勉強時間を確保するために、 彼は一時的にライトの助手になることにしたのだった。 免疫とは 運よく感染症から回復した人はその後、同じ感染症の「疫(えき)を免(まぬが)れる」ことが知られていた。 これを免疫(めんえき:Immune)という。 ライトは細菌が引き起こす感染症に対し、効果的な治療法を探していた。 そして、その治療法のカギが人間の「免疫系」にあると確信していた。 ワクチンの目的 そこで、免疫系を人工的に刺激して、病…