再雇用嘱託 私が就職した頃、会社の定年は五十五歳で、その後二年間は再雇用嘱託として働くことができました。二十代の私の目からは、再雇用嘱託の人たちはほとんどが時間を持て余しているように見え、私も自分の仕事人生の最後はそうなるのかと思うと一抹の寂しさを感じたものです。 今は六十歳定年の後、最長で六十五歳まで嘱託として働くことができます。長く働ける環境が整っていることは、仕事人生に生きがいを感じている人にとっては喜ばしいことです。 「人生100年時代」だからと言って健康寿命が格段に延びるとは思いませんが、六十代は、第一線からは退くとしても、働くのが当たり前の世代になるのでしょう。ただし、再雇用後、現…