和歌山県の陸の玄関口、JR和歌山駅。その駅に直結し、県都の顔として長年親しまれてきた複合商業施設があります。上層階にはJR西日本ホテルズが運営する「ホテルグランヴィア和歌山」が県内外の宿泊客を迎え入れ、中低層階には「近鉄百貨店」とショッピングセンター「和歌山ミオ」が日々の買い物客で賑わう。この巨大なターミナルビルは、単なる商業施設ではありません。それは、和歌山の地域経済と人々の交流を支える、一大拠点です。コロナ禍という未曾有の危機を乗り越え、地方都市の商業施設が厳しい環境に置かれる中、この県都のランドマークはどのようにして経営の舵取りを行っているのでしょうか。今回は、ホテル、百貨店、専門店街、…