「頭脳パン」や昔ながらのサンドイッチ用食パンで、首都圏の食卓を100年以上にわたり支えてきた老舗、伊藤製パン株式会社。大正9年の創業以来、日本のパン食文化の黎明期をリードしてきたパイオニアです。しかし、近年の厳しい経営環境の中、財務的には大きな課題を抱えてきました。ですが、その苦境の最中、同社が黒字転換という大きな一歩を記したことはあまり知られていません。今回は、第67期の決算公告を深く読み解き、債務超過という重荷を背負いながらも、見事に利益を生み出した老舗の不屈の再建戦略に光を当てます。 20250331_67_伊藤製パン決算 決算ハイライト(第67期)資産合計: 3,832百万円 (約3…