さまよえる神剣玉岡かおる新潮社2024年4月15日発行 日経新聞、2024年5月18日の朝刊、書評で紹介されていた本。 記事では、”平安末期の源平合戦で三種の神器の一つ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)は安徳帝とともに壇ノ浦(現・山口県下関市)に消えた。平清盛の継室で安徳帝の祖母に当たる二位の尼(時子)が草薙剣を腰に差し、幼帝を抱き上げて海に飛び込んだと伝わる。時を経た鎌倉期、天皇家に忠義を尽くす若い武士らが、失われたはずの神剣(けん)を追いかける。平家の落人伝説を踏まえた歴史ロマンと、仲間内でのやりとりや訪問先の人々との交流といったロードノベルの楽しさが味わえる長編小説だ。(中略)神剣を探す物語は…