抑うつ症群 - 08. 精神疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版 本病態の遺伝率は約50%である(高齢発症のうつ病ではより低い)。そのため,うつ病患者の第1度近親者にはうつ病がみられることが多く,一卵性双生児間の一致率は高い。また,おそらく遺伝因子は有害な出来事に対する抑うつ反応の発現にも影響を及ぼす。(中略) リスクは女性の方が高いが,その理由を説明できる仮説はない。考えられる因子としては以下のものがある: 日常的ストレスへの曝露の多さ,または日常的ストレスに対する反応の強さモノアミン酸化酵素(気分に重要な影響を及ぼすと考えられている神経伝達物質を分解する酵素)の増加甲状腺機能障…