『将門記』などを研究している。 神奈川県の高校教員であった。 bk1による目録。 http://www.bk1.co.jp/author.asp?authorid=110002089080000
2005年4月から、はてなダイアリーおよび人力検索サイトはてな(アンケート)で「村上モトクラシ大調査」が展開された。
短編集「一人称単数」より、『石のまくらに』を考察します。「一人称単数」は既に何編か考察していますが、テーマとなっているのは「わたしとは誰か?」だと思って読んでいます。本作では「創作物とは何であるか?」著者が創作に臨む態度が正直に語られています。 著者の描く不思議な物語の源泉である、「冷ややかな石の枕」の秘密が書かれています。 一人称単数 (文春文庫) 作者:村上春樹 文藝春秋 Amazon
寝返りの少ない人は朝おきたら背中が痛いわよね。 スゴク痛いと、一人暮らしの一日の始まりのモチベが下がりるわ。 でも大丈夫よ。 「内向型の作家の村上春樹さん」は、 毎日長距離マラソンやってるに朝は凄く硬いらしい。 走り始めの20分はお婆さんの徒歩より遅いとか。 回復が早くなればいいのさ。 studyinjapan.chu.jp
「なんとなく、クリスタル」という小説を読みました。 元長野県知事をされていた田中康夫さんが学生時代に書いた作品で、 第17回文藝賞を受賞されています。 作家から知事へ。石原慎太郎さんや猪瀬直樹さんを思い出します。 文学youtuberの「つかっちゃん」が動画内で「村上春樹的な…」と紹介をしていました。 村上春樹的な作品ってどんなんだろう?と興味がわきました。 しらべると当時ミリオンセラーとなったようで、若者への影響も大きかったようです。 1979年に村上春樹さんが「風の歌を聴け」で群像文学新人賞を受賞しています。 「なんとなく、クリスタル」は1980年に文藝賞を受賞しています。 村上春樹さんが…
長崎に旅行で来ています。残念ながら雨模様の天気なのですが、それでもやはり日本はいいですね。海外とは比べ物にならないサービスの良いLCC、田舎に行っても便利で正確な公共交通機関、芯から温まる温泉、そして何より多彩なローカルの食べ物! 来週も仕事を頑張ろうという気になります。 で、そんな旅行の行きがけに読み始めたのが本作。こちらも20年ぶりくらいの再読。 村上春樹氏の、米国滞在中のエッセイを本にしたもの。かれこれ25年ほど前のものです。 今は押しも押されぬ日本の代表的作家として、すわノーベル賞獲得かと近年噂されることも多い氏ですが、本作執筆時に既に40代半ばながら、まだまだ瑞々しさというか、なりゆ…
新作が発表され、ちかぢか発売される予定の村上春樹ですが、村上春樹と言えばときには3巻にも渡る長編小説が代表的です。以前は電子化されてませんでしたが、現在では新潮文庫の長編小説もKindleで読めるようになっています。 講談社文庫で読めた分は以前より電子化されていました 今回は、新潮社文庫で読める村上春樹の代表的な長編小説を紹介いたします。 ねじまき鳥クロニクル 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 海辺のカフカ 1Q84 騎士団長殺し ねじまき鳥クロニクル ねじまき鳥クロニクル(第1部~第3部)合本版(新潮文庫)作者:村上春樹新潮社Amazon 村上春樹が世界的に有名な作家となったのは…
芥川賞といえば純文学の登竜門的な賞だ。 純文学で優れた新人に与えられる賞で、安部公房や大江健三郎、中村文則、平野啓一郎、川上未映子、綿矢りさ、阿部和重など数多くの有名作家が受賞してきた。 実力のある作家に賞を与えて世に送り出してきた芥川賞だが、一部の作家は正当に評価できていなかったという声もある。実力はあるが、意外にも芥川賞を受賞していない作家もいるのだ。 かつて選考委員だった池澤夏樹は、「かつて芥川賞は村上春樹、吉本ばなな、高橋源一郎、島田雅彦に賞を出せなかった。」というコメントを残している。 そんな実力があるが芥川賞を受賞してない有名作家を紹介したい。 芥川賞とはどんな文学賞? 芥川賞を受…
成河くん、長靴猫🐱、うさぎ🐰、馬🐴、桜🌸、そして、ねじまき鳥🐈⬛ 忙しいねぇ。 『ねじまき鳥クロニクル』原作:村上春樹 演出・振付・美術:インバル・ピント 脚本・演出:アミール・クリガー 脚本・作詞:藤田貴大2023年11月上旬〜11月26日 東京芸術劇場プレイハウス出演 成河/渡辺大知 門脇麦 他 horipro-stage.jp 演出・振付・美術のインバル・ピントさん「2020年、村上春樹さんの偉大な小説『ねじまき鳥クロニクル』を舞台に立ち上げるために過ごした期間は、主人公のトオルが井戸に潜るのと同じように果てしの無い旅でした。初日をご覧になった村上さんから「美しい舞台でした。ありがとう…
20代に村上春樹さんの著作を好んで読んでいました。その事実を誰とも共有せず、自分だけで読んでいました。かつて、そんな若者だったおじさん、こうきちです。 軽いネタバレ含みます。 長編の中では私は「ダンス・ダンス・ダンス」が一番好きだったかもしれません。でも、ストーリーの大半は忘れてしまいました(汗) それでも、私の中にいつまでも残っているシーンがあります。私のこれまでの人生における色々な苦しい時期、このシーンがそっと心を支えてくれたようにも思います。 そのシーンは・・・。*********ディック・ノースの死に際して少女ユキが、ディック・ノースの生前、彼についてあまりよく言ってなかったことへの申…
リトル・ピープルに対抗するもの。それこそが個人の願いである。自分固有の願いを持ち、育て、また自覚すること。それを守り切り、かなえること。これが『1Q84』の打ち出した中心的なテーマだ。 村上はそれを強調するために卵型の比喩というテクニックを用いた。それは時に直喩としてあらわれ、時に隠喩としてあらわれる。 その特徴は、空間と時間と善悪の判断がセットになっている点にある。その比喩において、主人公となる者は狭い箱の中に置かれる。彼は時間の経過とともに力を得たり、あるいは奪われたりする。狭い箱が主人公に養分を与え、力を授けていく場合は善の型の比喩であり、逆となる場合は悪の型の比喩になる。これらは直接的…
前回の記事で、見えない力が作用して、作用される側が力を行使するという構造について言及した。これはリトル・ピープルについても同じことが言える。 その前に確認しておくこととして、抑圧された怒りの発揮という構造がある。ある人物が他者から被害を受けたのだが、別の人物がその怒りを代行して発揮するという構造が、作中にたびたび見られるのである。たとえば大塚環と青豆の関係性がそうだし、DVを受けた女たちと柳屋敷の老婦人と青豆の関係性もそうだ。大塚環は被害を受けても反撃ということができない性格をしている。彼女は夫に抵抗できずに自死にいたる。その失われた悲しみを回収し、発揮されなかった怒りを見出して育て上げ、実行…
今日は休みだった。朝、西光寺に行きそこで他の友だちとミーティングを行う。集った方々からいろいろな意見が出される。ひきこもる家族について、私自身が抱えている発達障害について、などなど。このミーティングでは普段はなかなか表に出せない私自身の生きづらさについて、あるいは抽象的/哲学的な「人生とは何だろう」「どうすれば『よく生きる』ことができるだろうか」といった問いについて考えることができるのでそれを実にありがたく思う。他の方の言葉からも多くを学ぶことができて、癒されることも確かだ。今日はある方の「私たちは『私たちから』自由になることもできる」という言葉が印象に残った。ともすれば私は「私自身に忠実に」…
ずっと再訪したいと思っていたこの大会、七年ぶり二度目の参加が叶いました。「四万十川」という存在は誰しも憧れるものだと思いますが、そこに満開の桜が色を添えるとあれば一生に一度は走らなくてはならないと思ったのが2016年でした。当時はまだ旅ラン経験もそれ程積んでいなかったのですが、この大会の掲げる「走ル旅」というテーマに心の底で眠っていた憧れが一気に目覚めました。 shimantoriver-sakuramarathon.jp 今回本当に久しぶりに走らせていただき、あの日と同じようにランナーを迎えて下さる四万十川と桜、そして四万十町の皆様の姿と優しさに、“ああやっぱり自分はこういう経験が好きなのだ…
廃刊になったと言われていた『明星』は、廃刊になったワケではなく、この度第11号は平常通りに出版された。相も変わらず、モッタイナイくらいに上等な紙を使っている。 前々から気にしていたように、短歌の批評をやってみようと思うのだが、ナニブンその数が多いので、どーしよーかと迷っていたんだが、とりあえず「かの有名な」落合(直文)氏のモノから始めようか。 わずらへる鶴の鳥屋みてわれ立てば小雨ふりきぬ梅かをる朝 「煩える鶴の鳥屋」ってのは「煩える鳥屋の鶴」とした方がいいんじゃねえか。じゃなかったら、鶴を見て、っていうよりも鳥屋の方を注視した感じになる。 あと、「病鶴(びょうかく)」と「梅」を組み合わせるのは…
山形県のお土産にいただいた青大豆を茹でてみた。商品名は「秘伝豆」。調べてみると、様々なメーカー製の「秘伝豆」がある。一般名称なのかもしれない。 使い方は簡単、ただし時間がかかる。8時間ほど豆を水に浸し吸水させる。浸した水を沸騰させ、豆を入れて中火から弱火で煮る。アクが泡立つので取り除いて、好みの柔らかさになったらできあがり。 見た目も味も枝豆にそっくり。やや緑色が抜けて、味も大豆の風味がある。よく熟れた枝豆は大豆のようでおいしいものだが、この秘伝豆・青大豆はそれに近い。 今日はとりあえず、ひたし豆にしてみた。まだ茹でたての豆を、適当に薄めて加熱した「白だし」に入れて冷めるまで放置する。それだけ…
もうすぐ新作が出るらしいので・・このタイミングで 騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編 作者:村上 春樹 新潮社 Amazon <読書中>
ebookjapanがヤフーのサービスに強制移行後、しばらくログインしてなかったらIDが消去され購入した電子書籍を読むことが出来なくなる https://togetter.com/li/2107793 文庫も1000円超、値上げ続く紙の本 配送コスト増、用紙も値上げ https://digital.asahi.com/articles/DA3S15592433.html WBC優勝の号外配布で大混乱 スマホで読める「電子号外」へのシフト進むか https://news.nicovideo.jp/watch/nw12299159 メルカリで「号外」出品横行 日本のWBC優勝で起きた事態に「どうに…
タイトル思い浮かばなくてとうとう「あ」にしてしまった。もうやりません。 きのうは1万字くらい書いた。いや、そこまでちゃんとカウントしていないけどそれくらいだったと思う。だが無性にウマ娘がやりたいなと思って、しかたがないから風呂でやっていた。人生の癒やしを全部サトノダイヤモンドに託していないか? ありがとうサトちゃん 以下、なんか適当に。 北 北方謙三先生のインタビュー動画をみた。 ぼくがおもしろいなと思うのは、小説家は全員、うだうだとべつのことを言いながらも、最後には共通して「書け」しか言わないことだ。 小説というのは奇妙なもので、書く動機、書いている最中のやりかた、接し方、もろもろすべてが異…
岩波書店、2019年。 書籍目次 僕の本質 Ⅰ 大きな字で書くこと 斎藤くん 大きな字で書くと 井波律子さんと桑原『論語』 森本さん 日本という国はオソロシイ 船曳くん 父 その1 父 その2 父 その3 父 その4 父 番外 多田謡子さん 橋本治という人 青山 毅 中原中也 その1 中原中也 その2 中原中也 その3 ブロックさん 寺田透先生 安岡章太郎さん はじめての座談会 カズイスチカ 久保卓也 森嶋通夫 秋野不矩さん 私のこと その1――バルバロイ 私のこと その2――東京のおばさん 私のこと その3――勇気について 私のこと その4――事故に遭う 私のこと その5――新しい要素 私の…
2022年度(2022/4/1~2023/3/31)に読んだ本のなかで、秀作・凡作・駄作だと思った本を3つづつ挙げる。その本の発表時期が2022年度とはかぎらない。 秀作大賞 1等賞 大岡昇平『現代小説作法』ちくま学術文庫 2等賞 渡部昇一『知的生活の方法』講談社現代新書 3等賞 佐藤厚志『象の皮膚』新潮社 選外(紙幅の都合上だが、秀作) 高橋泰郎『大坂堂島米市場』講談社現代新書 石原慎太郎『弟』幻冬舎文庫 東村アキコ「かくかくしかじか」マーガレットコミックス、集英社 凡作大賞 1等賞 村上春樹『沈黙』集団読書テキスト、全国学校図書館協議会 2等賞 麻耶雄嵩『友達以上探偵未満』角川文庫 3等賞…
ランキング参加中読書 日々我人間3作者:桜 玉吉文藝春秋Amazon Kindle版もあります。日々我人間 3 (文春e-book)作者:桜 玉吉文藝春秋Amazon 週刊文春大人気連載「日々我人間」、待望の第三巻が発売に! 150回分の連載をたっぷり収録。伊豆の山奥での独り暮らしも、いよいよ八年目に突入。 ムカデとの闘いに奮闘し、台風に備え、温泉でマナーの悪い客にムッとする。 そんな玉さんもついに還暦を迎え……。本編「あとがき」では、二年前のクリスマスの日、「死を覚悟した」という衝撃体験を初告白。いったい玉さんの身に何が起きたのか……! 「週刊文春エンタ!」掲載の番外編(スパイの回)も特別収…
前編で述べたように、コンペティションが行われるアニメーション映画祭では、公募対象を短編に加えて長編を扱うかどうかが一つの分岐点である。現在日本で開催されている新千歳、東京、ひろしまの3つはいずれも長編を対象に入れている。 次に、作品のタイプによるカテゴリーの設定である。東京は「短編」「長編」の2区分のみだが、新千歳とひろしまはそれぞれ独自のカテゴリーをつくり、それごとに受賞作を選出して、全体の最高賞としてのグランプリがある。ひろしまは短編と長編とを分けずに審査している。 前編を含めてここまで述べてきて、「テレビアニメはどうなっているの?」という疑問を抱かれた読者もおられるだろう。海外のアニメー…
▪️この読書会「あなたと推し本」について ▪️第21回読書会「生き物の名前が入っている本」 ▪️紹介本 ▪️参加者からの声 ▪️今後の開催予定 ▪️参加をお悩みの方へ ▪️この読書会「あなたと推し本」について こんにちは!この読書会は、参加者がそれぞれ好きな本やおすすめの本を紹介しあい、他の参加者の皆様と意見交換や感想を共有するという趣旨のもと、秋田市や由利本荘市で定期的に開催しています!今回で第21回目です〜 ▪️第21回読書会「生き物の名前が入っている本」 3/26(日)に再び中通書店さんで開催させていただいた読書会の開催記録をお伝えします!今回はなんと11名にご参加いただき、大盛況でした…
本屋で"サバービアの憂鬱"が復刊していたのを見かけたので購入。 ついでに郊外つながりで堀江敏幸の"郊外へ"も一緒に買う。 雨の合間に本屋へ pic.twitter.com/LGg1knqXaR — Akira.Ikeguchi (@outtakesrecords) 2023年3月25日 郊外、フロンティア、サバービアというテーマを意識したのはアメリカ文学を読むようになってからだが、"サバービアの憂鬱"で語られるアメリカの郊外と"郊外へ"で描かれるパリの郊外はその構造が少し違うように感じた。 アメリカの郊外には歴史の気配は気薄でニューフロンティアと呼ぶにふさわしい、新しい街というイメージが強い。…
スポーツ観戦には縁のない人生だった。 子ども時代から運動が苦手なので(逆上がりはできたことがない)、スポーツ自体に対する苦手意識もあると思う。特に野球は、長らく「好きな番組が遅延する原因になるもの」*1というイメージだった。 一方で、漠然と、贔屓のチームの勝敗に一喜一憂するような日常を送ることへの憧れもあった。これは主に村上春樹の影響だと思う。ビールが好きなので、野球場といえばビールがつきものというイメージも憧れに拍車をかけた。 昨年の3月に『嫌われた監督』を読んで野球に興味を持った私は、これは贔屓のチームを持つチャンスかもしれない、と思った。 しかし『嫌われた監督』は落合博満監督時代の200…
今日はHちゃんと遊んだ。本当はお花見に誘われていたのだけれど、あいにくの雨で予定変更。Hちゃんはエッグシングス?のパンケーキが好きらしいので、お昼ごろに集合し、昼食代わりに食べる。その後に原宿~渋谷界隈をうろうろし、疲れたところでお茶。Hちゃんとは馬が合うし楽しいしラク。愚痴を言わないところが似てる。自分は清らかな人間であるとは言えないけど、それでも愚痴で盛り上がるのがどうも好きじゃない。というか、人生で嫌いな人って2人しかいないから、大人になってからそれを超える人物に出会ったことない。嫌いになるほど興味ない。1人は中学の時の部活の顧問の先生。1人は親戚のおじさん。血の繋がりのない親戚やから、…