1838〜77(天保9〜明治10) 幕末期の薩摩藩士。 はじめの名前は「中村半次郎」。幕末に京都で「人斬り半次郎」とおそれられた。 戊辰戦争では会津若松城の攻略戦に参加。 維新後、陸軍少将となるものの、征韓論に敗れて西郷隆盛が鹿児島に帰るときに彼も辞職、行動を共にする。 西南戦争で西郷の死を見届けた後、城山で戦死。
幕末の薩摩藩に一人の剣の達人がいました。彼の名は中村半次郎。後に日本で最初の陸軍少将となった桐野利秋のことです。池波正太郎さんの短編小説「賊将」では、桐野利明の生涯が描かれています。池波さんは、他にも桐野利秋を主人公にした「人斬り半次郎」という長編小説を発表していますが、賊将は、それよりも前に書かれたものです。いわば、「人斬り半次郎」の前身といった感じの作品です。短編小説「賊将」では、桐野利秋が、人斬りとして幕末を駆け抜け、西南戦争で賊将として明治政府と戦う姿が、簡潔に描かれているので、一気に読み切ることができます。
明治維新から西南戦争までの、薩摩の人々のお話。この時期、薩摩を中心に日本が動いていたようなもので、もっといえば、薩摩の西郷隆盛と大久保利通の二人に日本が振り回されたとでもいいましょうか。西南戦争で西郷隆盛が滅び、薩摩隼人が滅び、日本は維新から十年して初めて明治統一国家となったといえるわけですが。その経緯を描いた作品。司馬遼太郎先生の作品の中では、私の中では「新選組血風録」「燃えよ剣」と共にベスト3に入ります。 文庫本にして10冊の長さ。そして多分最初の1~3冊は、いろいろな登場人物が出てきて、話もややこしいし、司馬先生お得意の「余談」もたくさん出てくるし、ちょっと読みにくいかも。でも、後半はも…
8月1日の「戰記稿」から。 八月一日第三旅團第三旅團ノ先鋒川村少佐ノ兵ハ昨夜十一時已ニ別働第二旅團及ヒ 第二旅團兵ト連合佐土原ニ進ミシニ賊千人許狼狽遁走シ忽チ又防禦線ヲ前岸ニ設ケ テ我ヲ拒キ射擊シテ是日猶ホ未タ止マス川村乃チ防禦線ヲ右翼廣瀬ニ第四旅團ニ連 子(※連ね)下リ村前面ヲ畫シ二中隊柳生本城兩大尉ヲ此ニ休憩セシメ左翼ヲ第二 旅團ニ連接ス〇又倉岡ナル歩兵三中隊栗栖横地大多和(篤義)三大尉及ヒ砲兵二分 隊ト一小隊ヲ佐土原ニ進マシム 第三旅団の先鋒川村少佐隊は7月31日23時に別働第二旅団・第二旅団と連合して佐土原に進んだところ、薩軍約千人が一ツ瀬川の対岸に逃走して防禦線を築いた。そこで先鋒は…
こんにちは、ノムちゃんです(^o^) 前回は気分的にちょっと違うネタで記事を書きましたが、今回は過去二度にわたって書かせてもらった2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』最終回の感想の後編です。 今回はかなり長くなりそうなので、前置き無しでいきなり本題に入ります。 政府軍の総攻撃を翌朝に控え、西郷軍は皆で最後の宴を開いていました。 皆が皆、最後の夜を心ゆくまで楽しんでいたんですね!(^^)! そんな仲間たちを西郷隆盛は「今まで本当によく戦った」と心から感謝の気持ちを込めてねぎらいました。 更に「若い者たちにはもう少しマシな死に場所を与えてやりたかった」という桂久武の言葉に対し、仲間たちは皆「こ…
◆ラグタイムララバイ(三浦小太郎)のアマゾン批評『勤皇の系譜:書による心の世界』(白石念舟、2015年、高木書房) 白石念舟氏はウイグル支援の運動で知り合いました。ウイグル人にとっては恩人。本書はその集めた書を集大成し記録にとどめたもの。 吹き出しました。白石、三浦といった「トンデモ極右」と「敵(中国)の敵は味方」で野合してるのだから「欧米のウイグル人(さすがにネオナチなどとは野合してないでしょう)」はともかく「日本のウイグル人」は「考えが間違ってる」と言うべきでしょう。 高木書房 > 尊皇の系譜 書による心の世界によれば収録してあるのは 水戸光圀、欧陽可亮、佐々宗淳*1、楠木正成、楠木成行、…
こんにちは、ノムちゃんです(^o^) 前回から、最近久しぶりに見た2018年の大河ドラマ『西郷どん』最終回の感想を書かせてもらっていますが、今回はその中編です。 下手な前置きは無しにしていきなり本題に入っちゃいましょう(笑) 西郷軍が鹿児島の城山に立てこもってから20日余りが過ぎた夜、洞穴の中で一人物思いにふける隆盛の耳に美しくも、もの悲しげな音色が聞こえてきました。 西郷軍の主だった幹部の一人で、幼馴染みの村田新八が弾いていた楽器によるものでした。 隆盛から「もっと賑やかな曲を」というリクエストを受けて、新八は明るく軽快な曲を弾き始めます。 フランスの国歌『ラ・マルセイエーズ』という曲で、元…
田中邦衛にそっくりな軍事ジャーナリスト、田岡俊次さんがウクライナ情勢について解説している動画があった。 まだ生きてらっしゃったのか!? と、驚いて深夜にも関わらず全部視聴。 プーチン誤算の原因~ロシア権力者の失敗【田岡俊次の徹底解説】202203156 - YouTube 戦争のたびにテレビに引っ張りだこだった昔と変わらない語り口で分かりやすかったが、その田岡さんをしてもプーチンの今回の決断が分からないという。 敢えて例えるなら、晩年の豊臣秀吉の朝鮮出兵ではないか? 何故そんな決断をしたのか分からない点では確かに同じ。 日本の武将たちがほぼ全員同意して参戦したように、ロシア軍もプーチンに逆らう…
月曜日の朝、 「ここ三日は冷え込む、寒し、頭からフードを被るプラットフォーム」 「そういえば、駅のホームで咳やくしゃみする人がいない(花粉症のこの時期に)」 「人と人とは所詮は摩擦、何色の火花が出るか、炎上するか(やれやれ)」 #自由律 https://t.co/ooja1geCWp 月曜日の朝、 「大都会、通勤電車の中で、孤独感」 「一斉に下を向く電車内、固く閉した蝸牛を何故か思う」 「水面に映る月、凪に漣、心の有り様」 #自由律 https://t.co/u8Z2p1tMfj 月曜日の朝、 「奇妙な二人連れ、普通の服の女性とケバケバしい服のチンピラ風男性」 「男性はあたりをキョロキョロ見回…
いやぁ~、久しぶりにのんびりした朝を迎えたわい。先週の土日も午前9時には会社に出勤していた。1月末からそんな状態が続いていたので、最後ののんびりから1ヶ月半くらい経っている。 のんびり~すると逆に頭も働かないかもね。もう2時間くらい書庫の机の前に座っているんだけど、なんにもでてきまへんで。 そうしたらね、こんなものを思い出した。 《「開運 勝カレーサンド」-浦賀のパン店、咸臨丸フェスにちなみ販売》 https://yokosuka.keizai.biz/headline/540/ これはカツレスにカレーを合せてフランスパンにはさんだもので、美味しそうですね。下のは、銀座スイスのカツカレーサンド…
日本人の言葉の使い方を見ていくことで、彼らの思考様式を推測することができます。特に英語との比較によってです。日本人の多くは英語を苦手とします。例え英文を読むことはできても、書くのは不得手です。 それによって分かるのは、次のことです。主体的で自律的な思考の欠如。構造的かつ抽象的な思考能力の欠如。この2つです。根底にある原因のひとつとして、精緻な思考ができないというのがあります。それでは具体的な例を挙げながら見ていきましょう。 1)事実と主義主張の未分化 英文では、事実と自分の主張を明確に分けて表現します。「生魚を食べない」といった文でも、たまたま食べなかったのか、それとも自分は生魚を食べる習慣が…
幕末、20代~30代の偉人がたくさん活躍しました。その中からイケメン10人を紹介します。ちなみに上の土方歳三の写真は『コラ』です。ネット上に出回っており、本物と信じている人も多いので要注意です。
『船中八策』の本当の作者・赤松小三郎の江戸遊学(歴史人)https://news.yahoo.co.jp/articles/97b91a6e2c9fdf7142756b6bc5b5cf224cb84983 明治維新で勝ち組、負け組で分けると新政府軍(勝ち組)、幕府軍(負け組)とされるが歴史には残っていない負け組の提案、提唱などが明治以降に大きく影響を与えている人達がいる。そんな中で殆どの人がしらない。赤松小三郎という人物です。坂本龍馬と同じような事を考え、行動していた。龍馬の死より2ヶ月前、京都で薩摩のテロリスト(殺し屋)桐野利秋(中村半次郎)らによって暗殺された。 『船中八策』の本当の作者・…
01/16(日) 一晩中暖房。 津波注意報の一斉メール。 05:51起床。 仲正戦思入講=52分6頁(-p157。 p157の10行目:田岡凌雲は嶺雲が正しい。 p65の10行目:桐原利秋(1838-44)は桐野利秋(1839-77) が正しい)。 サブス軟膏。 森流ほ=50分7頁(-p221)。 コーヒー、 加賀宣告下=52分18頁(-p330)。 M生協St店まで行くのが億劫だったので、 スーパー「わ」K店(321。2食等\1,029)、 11:15帰宅。 立って、ネットサーフィン(PC)24分。 場所は蔭部屋で、立って、小声で(でもないか)、 スマホによる西尾岳史ヴォイトレ(1) 13…
国際通信社の『ウォーゲーム・ハンドブック2017』には、『田原坂の戦い』というゲームが付属している。付属しているというより、このゲームが中心である。その他に、ヒストリカル・ノートやウォー・ゲームの解説、リプレイ、徳岡正肇氏のコラム『野獣げぇまぁ』がパックされている初心者向けのゲーム付き雑誌だ。 『田原坂の戦い』は、『ドイツ戦車軍団』のシステムを基にした、連絡線判定、移動、戦闘を、政府軍、薩摩軍が交互に繰り返すシンプルなゲームだ。 ルール・ブックはA4で4ページ。 ゲーム・スケールは、1ターン3日、1ヘクス約1kmに相当する。 マップはA3、1枚。ユニット数は、マーカー含めて63個。 スタックは…
NHKの『幕末相棒伝』を観た。(録画) 幕末の京で薩摩藩の西郷と、幕府将軍の慶喜が会談しようとするが、慶喜が何者かに狙撃される。 若年寄、永井尚志は『大政奉還』を立案者、坂本龍馬(瑛太)と、将軍警護役だった新撰組の土方歳三(向井理)を“組ませ”、下手人(真犯人)の探索を命じる。 あの坂本龍馬と土方歳三が“相棒”となり幕末の京を走る“荒唐無稽”なドラマ。 (2日で犯人を探さないといけないという無茶ぶり…) 薩摩、長州、会津、幕府と様々な思惑が交錯する。 相棒の二人は一つ一つ“潰して”いく。 結局、真犯人は“元”新撰組の伊東甲子太郎(佐藤)だった。 十津川郷士、岩倉具視、桐野利秋など、“その後”の…
1958年(昭和33年)9月16日 青森市に生まれる。弘前高校、立教大学文学部卒。大学時代、シナリオセンターに通う。岩波映画・四宮鉄男監督に師事、助監督として修業する。以後、TBS「兼高かおる世界の旅」制作のため、アラスカをはじめ、世界各国を回る。 1996年、長編ドキュメンタリー映画「SAWADA」を監督。(毎日映画コンクール文化映画グランプリ・キネマ旬報文化映画グランプリ・日本映画ペンクラブ選出準グランプリ・日本映画技術賞・JSC賞) 1999年、映画「地雷を踏んだらサヨウナラOne step on a mine, It’s all over.」(浅野忠信主演)完成。2000年、正月ロード…