定時後も仕事をすること。
日本の企業の伝統の一つで、いかに長時間会社に残って仕事するかで評価が決まるというものがある。最低でも1時間、標準で2時間から3時間の残業は当たり前で、日付が変わるくらいまで残業すれば、かなりの努力家だと評価してもらえる。逆に言えば、どれだけ優秀であっても定時退社するビジネスパーソンは、出世できない。
しかし、長く働いたからと言って必ずしも成果が上がっているわけではなく、むしろ長時間業務により人件費を多く払わされる会社にとってみれば、残業時間が長いことは必ずしもプラスとはならない。実際、最近では能力・成果主義が台頭してきており、ただ残業時間が長いだけでそれに見合った成果を残せない者は無能である、という評価を下す会社も増えてきている。
そんな疑問は当然だが、社会人ともなれば学生気分は卒業、そして仕事をしていれば趣味なんか必要ない、それが日本の多くの企業の考え方である。
そんなもの自分で考えろ。会社に迷惑かからない程度に自分で調整して何とかしろ(暇くれないくせに)というスタンスの会社も多い。
逆に、労働組合との協定などで、残業をすべきところで、帰らなければならない会社もある。その場合は大体は後で(下手すると周りの立場の弱い会社も巻き込んで)大変苦労することになる。
企業によっては、人件費削減のためや、あまり残業をさせると法律違反になるなどの理由で、実際は働いているのに、帳簿上の勤務時間を少なく申告させ、残業代をカットする場合もある。しかし、このこと自体違法行為であることは言うまでもない。→サービス残業
また、近年では生活レベルの維持の為に残業で稼がざるを得ない状況も存在する。