日本橋浜町にひっそりと佇む「常盤会ー久松邸跡ー」の看板。 常盤会とは、旧伊予松山藩主久松家によって設立された、在京の旧藩士子弟たちの学習援助組織。日本橋浜町に屋敷を構えていた、久松家の邸内に設置されていました。 常盤会は、立身出世を志し東京で勉学に励む旧藩士子弟たちに、旅費や学費を支援。学生たちの心強い後ろ盾となっていました。 初代給費生の中には、松山を代表する俳人で歌人の正岡子規(慶応3.9.17(陰暦)~明治35.9.19)も。 (正岡子規) 子規は明治16年6月に、松山から単身上京したあとここ浜町久松邸の書生部屋に、しばらくの間寄宿していたのだそうです。 その後常盤会は給費生たちの便宜を…