創業は天保年間(1830年代)。福岡県久留米市という、筑後川の豊かな水に育まれた酒どころに深く根を下ろし、約200年にわたり人々の暮らしを潤してきた酒蔵があります。その名は、鷹正宗株式会社。「いい酒、いい顔、タカマサムネ」のキャッチフレーズで地元に親しまれる清酒を造り続ける一方、その技術を焼酎造りにも展開。近年では、スパークリングワイン酵母を使った麦焼酎が国際的な品評会で最高金賞を受賞するなど、伝統にあぐらをかくことなく、革新的な挑戦を続けています。 日本酒や焼酎の国内消費量が長期的に減少傾向にある中、この老舗酒蔵はどのようにして事業を継続し、利益を生み出しているのでしょうか。今回は、伝統の清…