福助人形を知っているだろうか。ちょんまげを結い、裃(かみしも)を着て、正座で深々とおじぎをしている、頭の大きな人形である。商売繁盛の縁起物として、昔から店先に飾られてきた。 福の神のえびす様。そして、古事記に出てくるヒルコ。日本には古くから、障害を思わせる姿や言い伝えをもつ存在が、たくさん語られてきた。 福助(左)とえびす様(右)のイメージ(AI生成) 21世紀を生きる私たちは、障害のある子どもや大人と、どのように関わればよいのだろう。そもそも「障害者」とは、だれのことなのだろう。特別支援教育の現場に長くいた者として、ずっと考えてきたことを書いてみたい。 流された子は、福の神になった 古事記に…