しみじみした時間が流れる。 あのあと宴会場をまたしても抜け、気の合う先輩方と、思い出話に華を咲かせる。 あのときは、ああだったこうだったと、既存の話に尾ひれを着けたり、「実はこうだったのでは?」等と架空の話にスライドさせてみれば、ただの腹筋崩壊案件。 Oさんに「さっきは助かった」と言われ、「俺がやらなくても、俺等の学年なら誰かがやってますよ。たまたまタイミングが良かっただけっす」位にして、詳しい話を聞けば、それもまた爆笑案件であった。 最後の夜、各先輩方に「卒業おめでとうプレゼント」の時間が訪れる。仲の良かった後輩が、代表してプレゼントを購入し、渡す。 私は、サークルの良心Hさんに渡す役目であ…