私は、小学生の頃に、ネフローゼ症候群という病気を煩い、1ヶ月程度入院した経験がある。発症確率は約2万人に1人という、比較的稀な病気である。私は、入院する頃には、車椅子でなければ移動できないほどになっていた。毎日体に点滴はつながっているし、ステロイドを薬として使用していたこともあって、辛かったのを覚えている。そんな経験も今では遠い過去のように感じられる。母親は、私が死んでしまうと思っていたらしい。そして、そんな時、人間はとりあえず生きてくれさすれば、という考えになるらしい。私は奇跡的に再発率80%という状況で、再発しなかった。月日は流れ、私はもう17歳になったが、最近高校を退学することになった。…