鹿革のまりを地上に落とさぬように足でけって次々に渡す遊び。四隅に桜・柳・松・楓などを植えた懸(かか)り、または鞠壺(きくつぼ)と呼ばれる専用の庭で行われた。中国から伝来し、平安貴族の間に盛んに行われ、平安末期には飛鳥井・難波の二つの師範家もできた。まりけ。まり。しゅうきく。三省堂提供「大辞林 第二版」より
鹿革のまりを地上に落とさぬように足でけって次々に渡す遊び。四隅に桜・柳・松・楓などを植えた懸(かか)り、または鞠壺(きくつぼ)と呼ばれる専用の庭で行われた。中国から伝来し、平安貴族の間に盛んに行われ、平安末期には飛鳥井・難波の二つの師範家もできた。まりけ。まり。しゅうきく。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
Eテレ『美の壺』の「まり(鞠)」回で、蹴鞠(けまり)のシーンがあった。 平安時代の日本で貴族の間に行われた遊びで、サッカーのリフティングのような蹴り方で鞠を相手に渡しあっていく。なるべく長く続いた方が良く、勝ち負けは無いといい、蹴鞠は神事にも通じているらしい。 これまで蹴鞠は何かの映像や資料集でチラッと見る程度だったが、今回の『美の壺』では、もう少し詳しく知ることができた。蹴鞠に使う「鞠」は、鹿の皮製。一部に馬の皮も使う。熟練の技による製法なのだ。これを書いている途中で気づいたのだが、「鞠」の漢字の左の部首は「革」の字になっているね。番組では、蹴鞠(しゅうきく)保存会の方々が京都の白峯神宮の境…
伏見宮家で養育された彦胤入道親王の乳母。大永七年(1527)に伏見宮家で行われた鞠会において、鞠足をつとめたことが知られる。当時、女性の鞠足は珍しかったとみられる。 伏見宮家の鞠会参加者 彦胤入道親王とその乳母 伏見宮家と蹴鞠 女性の鞠足 参考文献 伏見宮家の鞠会参加者 戦国期の公家山科言継の日記『言継卿記』の大永七年(1527)八月十六日条に以下のような記述がある。 夕方伏見殿へ参候、御鞠可有由候間祗候仕候、御人数親王御□(貞敦親王)・青蓮院宮(尊鎮入道親王)・梶井宮(彦胤入道親王)・三条亜相(公頼)・鷲尾前中納言(隆康)・町右兵衛佐(顕量)・予(山科言継)・白川少将(兼親)・中納言等也 こ…
「鞠始」(まりはじめ) とは、新年に初めて 「蹴鞠」(けまり) を行う儀式です。 「蹴鞠」(けまり) とは、古代以来、 主に朝廷、公家の間で行なわれた 鹿革製の鞠を蹴り合う、平安貴人の遊戯です。 勝敗を争うものではなく、 如何に蹴りやすい鞠を相手に渡すかという 精神の下に行われるものです。 蹴鞠は、四隅に、 東北に「桜」、東南に「柳」、 西南に「楓」、西北に「松」が植えられた、 広さは七間半(約14m)四方の 鞠庭 (まりにわ)、鞠懸 (まりかかり)、鞠壺 (まりつぼ)、 鞠場 (まりば) などと呼ばれる小庭で行われます。 そこで通常は、8人が輪になって、 革の沓 (くつ) を履いて、 鹿革製…
真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 💭ポイント 濡れた庭におがくずを敷く機転は賞賛されたが、故実(正式な作法)では乾いた砂が正式。その場しのぎの才覚と、正しい伝統知識の違いを説く。 『徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース 🌙現代語対訳 鎌倉幕府の将軍であった宗尊親王の屋敷で、蹴鞠が催された時、 鎌倉かまくら中書王ちゅうしょおうにて、御お鞠まりありけるに、 雨が降った後で、まだ庭が乾いていなかったので、 雨あめ降ふりて後のち、いまだ庭にわの乾かわ…
真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 💭ポイント 木登り名人の逸話を通し、人は本当に危険な時よりも、安全な領域に入って安心した時にこそ油断して失敗するものだと説く。「油断大敵」という万事に通じる教え。 『徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース 🌙現代語対訳 木登りの名人と言われた男が、 高名かうみやうの木登きのぼりといひし男をのこ、 人を指図しながら、高い木に登らせて、梢の枝を切らせていたところ、 人ひとをおきてて、高たかき木きに登のぼせて、梢こず…
図書館で借りたい本があった。宮島未奈の「それいけ!平安部」。いつ検索しても「貸出中」で手に入らない。先日、やっと借りて読むことができた。 宮島未奈といえば、2024年の本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」が有名だ。その続編である「成瀬は信じた道をいく」、婚活業界を舞台にした「婚活マエストロ」に続いて、この作者の小説を読むのはこれで4冊目になる(以下、一部ネタバレあり)。 この作品は高校が舞台だ。物語は春の入学式で幕を開ける。主人公の牧原栞は、教室で出会った平尾安以加に「この高校に平安部を作りたい」と告げられる。 栞と安以加の関係は、「成瀬は天下を取りにいく」の成瀬と島崎のそれを彷彿とさ…
みなさま、こんにちは♪ 暖かくなったと思ったら、また寒くなりましたね。まさに3月は三寒四温ですね。 2月の終わりに京都御所の春の特別公開に行ってきました。 ガラスに反射していて見づらいですが、今回の展示は梅をテーマにしたもののようです。まずは「梅に鷹」姫宮御殿という御殿にある杉戸絵だそうです。 (姫宮御殿は非公開エリアにあるので、建物を見たことはありません) 部分的にアップに撮った梅に鷹 「白梅」これは小御所の杉戸絵 部分的に切り取ってみました。 杉戸絵の最後は「白梅に音呼(インコ)」参内殿にあるそうです。 参内殿も非公開のエリアですね。 この杉戸絵は背景が写り込みはげしかったので、この部分絵…
こんにちは。今回は京都市上京区に鎮座する”スポーツの守護神”を祀る『白峯神宮』の参拝録です。もともと『白峯神宮』の建つ場所は、平安時代末期に和歌や蹴鞠(けまり)の師範を務めていた公家・飛鳥井家の邸宅の跡地。その飛鳥井家が守護神として代々祀ってきたのが”まりの神様”「精大明神」。現在ではスポーツの守護神として、球技はもちろん、スポーツ上達にご利益があるとして知られています。 鳥居と社号標 『白峯神宮』の御祭神は崇徳天皇、淳仁天皇。121代孝明天皇は、保元の乱により流罪になった第75代崇徳天皇の御霊を慰め、京都に祀ろうとしたが叶わぬまま崩御、その後、明治天皇が、父である孝明天皇の遺志を継いで、慶応…
【前回のあらすじ】 唐橋侍従の世継ぎ誕生の宴の能観劇の席で、頼母を恨めしげに見つめる采女に、頼母をは心を惹かれ、二人はめでたく結ばれます。 しかし、新たなイザコザが起こりそうで。。。 【初めての方へ】 原典の画像だけでなく、スクロールすると、ちゃんと活字の原文(可能な限り漢字に直し、送り仮名と振り仮名を補足しています)と現代語訳と解説がありますよヾ(๑╹◡╹)ノ" 【スマホでご覧の方へ】 諸事情により、PC版と同じデザインになっています。なるべくスマホでも読みやすいようにはしているのですが、もし、字が小さいと感じた場合は、スマホを横にして拡大すると読みやすいと思います。 別館も更新しています、…
百人一首第94番目の歌の作者は参議雅経さんぎまさつね(藤原雅経)です。 後鳥羽上皇に重用され、藤原定家らとともに「新古今和歌集」の選者の一人でもありました。 今回は参議雅経について紹介します。 参議雅経とは 生年1170年、没年1221年。 官位は従三位、参議でした。 藤原雅経の父、藤原頼経が源義経と親しい関係にあり、源義経が追われた後は藤原頼経、雅経親子は鎌倉に護送されることになりました。 しかし雅経は頼朝からその和歌や蹴鞠の才能を認められ、源実朝とも親交を結ぶなどしたため、次第に頼朝からも重んじられるようになりました。 この藤原雅経は、後鳥羽上皇からも重用されます。 院における歌壇で活躍し…