ちゃんとしなきゃ そう思って生きてきた 誰かの顔色 誰かの期待 誰かの“普通” 飲み込んで 飲み込んで 俺の声は 喉で渋滞していた 笑えと言われれば笑った 怒るなと言われれば黙った 泣くなと言われれば 笑うふりをした けれどある日 埃まみれのガラケーが 俺の過去を笑った ケーキに顔突っ込んだまま 無様に笑う俺 ちゃんとしてねぇ でも ちゃんと生きてた あの日の俺が 今の俺に言ったんだ 「てめぇ、どこいった」 捨てたよ “ちゃんとしなきゃ”なんて鎖 代わりに拾った くしゃくしゃの笑い顔 泣きながら叫ぶ声 情けねぇけど 本物の俺 だから今日も 少し口角が上がる 笑えなくても、 笑わなくても “俺”…