日本の医療・ヘルスケア分野は今、大きな転換点を迎えています。超高齢社会の進展、医療費の増大、そして深刻化する担い手不足。これらの複雑な課題を解決する鍵として、国を挙げて推進されているのが「医療DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。健康診断の結果、日々のバイタルデータ、治療履歴といった膨大な健康情報をいかに安全に、そして効果的に活用し、個人の健康増進や医療の質の向上に繋げるか。その最前線に、専門家集団からスピンアウトした新進気鋭のIT企業があります。今回は、京都の労働衛生を長年支えてきた「一般財団法人京都工場保健会」を母体に、2023年に誕生した「株式会社京都ヘルスケアIT」の第2期決…