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焼夷弾

(一般)
しょういだん

 焼夷剤(しょういざい)と少量の炸薬(さくやく)とを入れた砲弾または爆弾。地上の目標物に火を放つことを目的とする。

 油脂焼夷弾・エレクトロン焼夷弾・黄燐(おうりん)焼夷弾 など。

 第二次世界大戦時に、B-29による日本の都市に対する爆撃で大量に使用され(木造建築が多いため焼夷弾が特に効果を発揮した)、火災により多くの市民を殺傷した。この時使われたのが、M69焼夷弾*1を束ねたE46集束焼夷弾/M47集束焼夷弾と、テルミット・マグネシウム焼夷弾を束ねたM17集束焼夷弾である。

 また、ベトナム戦争では焼夷弾の一種であるナパーム弾が米軍によって大量に使用された。

 現在の戦争では、空対地誘導ミサイルによるピンポイント爆撃や中近距離弾道ミサイルによる軍事施設への直接攻撃が主流となっており、焼夷弾による無差別爆撃が行われることはほとんど無い。



 参考・米軍の呉市に対する焼夷弾の使用

B29が、曇り空の呉上空に達し第一弾を投下したのは7月2日の午前0時2分でした。燃え上がった炎を目印にしてB29は次々と呉市街地上空に侵入し、すりばち状の呉市街地の周辺から中心部へと焼夷弾を投下していきました。
 周辺部を焼かれて、市民は逃げ道を封じられ、防空壕に逃げ込んだ人たちも、猛烈な火炎や吹き込む煙にまかれて蒸し焼き状態になり、無残な死をとげました。
 呉を襲ったB29は合計152機、全部で16万454発(1081・7トン)もの焼夷弾が投下された空襲は、午前2時5分まで続けられました。 この空襲で呉市街地は焼け野原となり、犠牲者は2000人以上ともいわれます。約337ヘクタールが焼失し、12万5千もの人が家を失いました。

*2より引用

*1:直径8cm・長さ15cmでゲル化ガソリンを燃焼剤としている

*2:http://kure-sensai.homeip.net/Kuushuu/KureSigai701/KureSigai701.htm

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