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もっと最高の夢を【〜鼻呼吸〜】

2013-01-12

『たまこまーけっと』 未だ隠される意図

たまこまーけっと』第1回の放送を観て、疑問に思うのは、スタッフが「物語や主題を伝えたいのか」、それとも「表現で遊びたいのか」、そのことだ。
一見、後者……つまり「表現寄り」な感じがする。物語や主題を伝えるために表現が奉仕するこの国のテレビアニメ文法とはちょっとずれている感じが。
それならば、これも京都アニメーションの「余芸」なのか。

表現で遊ぶだけなら「余芸」になってしまう。それは山田尚子も多分気付いているはずだ。
それならば、どんな「物語」「主題」を『たまこまーけっと』は伝えうるのか?
1話でそこまで見通せるはずがない。

空疎に振れるというのか。
それとも、ほの見えるファンタジー要素に主題が隠されているとでも……?
表現で遊ぶということは内容が空疎になる危険性をはらんでいるのだが。

オリジナル企画には、原作付き企画にはない「伸びしろ」がある。
どこまでも作品が成長していく可能性が。
アニメーション」という表現で遊ぶだけだったら、『たまこまーけっと』に伸びしろはあまり期待できない。
しかし、第1回の放送からは、表現上の小細工に大きく振れてしまっているのではないかという懸念を抱くのも当然。
それが、山田尚子という演出家の限界だとは思いたくないが……。

2012-12-10

なぜわたしは『夏色キセキ』が好きなのか

夏色キセキ』をなぜ好きなのかというと、エブリデイ・マジック作品として良く出来ているから、と言うしか無い。

エブリデイ・マジック。一言で言ってしまえば、日常に「ふしぎ」が入り込む。

夏色キセキ』ではオイシ様が日常に入り込む「ふしぎ」に当たると言える。

わたしは最初から非日常の世界観ありきの作品(つまりハードSF、ハイ・ファンタジー)よりも、日常に「ふしぎ」が入り込む作品のほうが普遍性があると考えている。

夏色キセキ』は普遍性を表現できているから好きなのである。

卑近な話題を扱っているということ。誰にでも考えつくようで、アニメでまな板に上げるのは案外難しい内容。
卑近な話題。例えば、1話では紗季の転校に紗季と夏海のケンカが絡んでくる。
1話のような脚本、誰でも書けるようで「誰も書けなかった」。そういう卑近な内容の脚本がずっと続いていくのが『夏色キセキ』の構成。
それがたまらなく心地よかった。

もうひとつ『夏色キセキ』が秀逸だったのが、等身大の「描写」。それは卑近で普遍的な脚本と密接に関わっている。
なぜ等身大の「描写」が可能だったのか。それを今後分析していきたい。

音で魅せる『ガルパン』、画で魅せる『おにあい』

今期は『ガールズ&パンツァー』と『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』が面白い。

ガルパン』は、話の筋よりも、サウンド面が面白い。
軍隊風のBGMはもちろんお気に入り。
音の置き方にしても、美少女物に似合わぬ重々しいテンポ、「ズシン、ズッシン!」という音の置き方を採用していると思う。
そんな重厚な音楽、音響が、重量感のある戦車の挙動と絶妙にマッチしている。
それでいて美少女動物園なのが面白い。

おにあい』は画作りが面白い。
現行の深夜アニメの大半は音だけ聞けば事足りるアニメ。『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』は音だけ聞いてもわからないアニメ。画が面白いアニメ
コンテが本当に作りこまれているし、キャラデザも表情豊かで動かしやすい。
アニメーション本来の面白さがあるといえるだろう。

このふた作品は、観ている間陶酔できる。アニメを観ること自体が楽しい。