【文徒】2017年(平成29)年8月28日(第5巻161号・通巻1090号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】ALIS?ブロックチェーン??  新規仮想通貨公開!?
2)【記事】「新本格ミステリ」30周年と講談社
3)【本日の一行情報】
4)【人事・決算】集英社 平成29年8月25日付役員人事
5)【深夜の誌人語録】

                                                                                • 2017.8.28 Shuppanjin

1)【記事】ALIS?ブロックチェーン??  新規仮想通貨公開!?

ブロックチェーン技術を使い、「信頼できる記事」が評価される仕組みを目指した、日本初の分散型 ソーシャルメディアプラットフォームが「ALIS」であり、「良い」と評価された記事の投稿者には、仮想通貨と交換できる独自のコイン「ALISトークン」を配布するという。
「我々は日本の一部のWEBメディアのあり方に疑問を抱いています。たとえば仮想通貨に関する記事について、詐欺といわれるコインの記事が平然とあふれかえっており、あやうく私自身も騙されそうになった経験もあります。また、一部のキュレーションメディアについて質が低いにもかかわらず、相変わらず検索では上位にそれらの記事がヒットしてしまうことも珍しくありません。欲しい情報があると思って開いたリンクがステルスマーケティングまがいの記事や質の低い記事であったことは、皆様ご経験されたことがあると思います。
それは、従来のメディア運営が広告収入に頼って運営しているため、『多くの人に見られる記事がいい記事である』というルールに基づき運営されているからであると私たちは仮説を置いています。
そこで我々は従来の広告収入に頼らない、新しい形のメディアを日本に作ることを決意しました。信頼できる記事と人々にいち早く皆様がアプローチできるようなサービスを構築し、我々自身がユーザとしても切望していたメディアを日本に作りたい一心で、このプロジェクトに取り組んでいます」
運営企業のALIS Hong Kongは9月1日、仮想通貨を使った「ICO」(新規仮想通貨公開)による資金調達は、まず初期に5億枚の「ALISトークン」を発行し、半分を仮想通貨Ethereumと交換する計画だという。配布分の上限は2.5億枚となり、残りの 2.5億枚をALIS運営サイドのステークホルダーが所有。プラットフォームを発展させるためのインセンティブとして利用するという。
創業者はリクルート出身の「Masahiro Yasu」。
京都大学工学部電気電子工学科出身。大学時代は核融合の研究を専攻 し、ヘリカル型プラズマのアルヴェン固有モード励起のパターンを Fortran 言語で解析。 2011 年株式会社リクルート(現リクルートホ ールディングス、Indeed 親会社)に入社し、ビジネス SNS・名刺管 理アプリ・リファラルツール等の事業戦略、 新規事業開発を行いつつ、機械学習自然言語解析等にも積極的に取り組む。
2016 年リク ルートグループの企画に贈られる最高賞の GROWTH FORUM を受賞 し、 現在も日本マイクロソフトとの共同プロジェクトのプロジェク トリーダーを兼ねる。 ブロックチェーン技術に出会い、AI・VR より も世の中の進化スピードを早められる手段だと確信し、ALIS を立ち 上げる」
共同創業者がベネッセ出身の「Takashi Mizusawa」。
立命館大学在学中にクーポン事業を立ち上げ、世界的な教育企業であ るベネッセコーポレーションでキャリアをスタート。入社後わずか 1 年目にして全社 MVP を受賞し、学生限定SNSタブレット講座の 新規事業開発を 6 年間経験した後、『学ぶ』と『働く』の接続を目的にリクルートへ転職。MOOC やリファラルツールの事業開発を担 当している。一貫した社会的ネットワークへの関心と教育&HR 現場 での転用経験から、一人ひとりの持ち味が発揮されやすいエコシステ ムの実現を目指す」
香港で起業するのは、日本では 2017 年 4 月以降国内事業者の ICO が「改正資金決済法」によって禁止されたからである。
https://alisproject.github.io/whitepaper/whitepaper_v1.01_ja.pdf
http://goo.gl/TJAjC6
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/25/news102.html
電通国際情報サービス などもブロックチェーンの実証実験に参加していることからしても、ブロックチェーン技術は絵空事ではあるまい。
https://www.isid.co.jp/news/release/2017/0322_1.html
この実証実験に電通国際情報サービスとともに噛んでいるのが、名刺ではアントレプレナー(起業家)、オタク、ハッカーを名乗り、住所は「Airbnb」 という篠原ヒロである。篠原によれば、ブロックチェーンの出現はインターネットの登場に匹敵する変化なのだそうだ。
https://www.businessinsider.jp/post-100681

                                                                                                                    • -

2)【記事】「新本格ミステリ」30周年と講談社

綾辻行人のデビュー作「十角館の殺人」によって推理小説の一大ジャンル「新本格ミステリ」の歴史の幕は切って落とされたわけだが、今年で30周年を迎える。
これを記念しての綾辻行人と、綾辻を敬慕する京極夏彦辻村深月の3名によるトークショーが9月6日(水) に日本橋三越本店本館6階 三越劇場 で開催される。
http://l-tike.com/event/mystery30th/
9月9日(土) にはイオンモールKYOTO Sakura館4F Kotoホール で綾辻行人有栖川有栖我孫子武丸法月綸太郎麻耶雄嵩トークショーが開催される。
http://goo.gl/8PWHNZ
11月11日には武雄温泉京都屋で綾辻行人我孫子武丸喜国雅彦竹本健治トークショーが開催される。
http://sagagaku.org/111101.html
新本格ミステリ」とは講談社の編集者・宇山秀雄 によって命名された。三井物産の社員であった宇山は中井英夫の「虚無への供物」を文庫化したいという思いに駆られて中途採用講談社に入社したそうだ。宇山は2006年に亡くなっている。
1964年5月8日 、銀座風月堂で「『虚無への供物』出版を祝う会 」が開催されている。実は最初、「虚無への供物」は塔晶夫名義で講談社から刊行されている。祝う会の発起人は荒正人有馬頼義江戸川乱歩、星野哲次、三島由紀夫吉行淳之介という顔ぶれだった。
言うまでもなく中井は「短歌研究」や角川書店の「短歌」で編集長をつとめている。中井によって塚本邦雄寺山修司、春日井健、浜田到といった才能が発掘されるのである。
日本脱出したし 皇帝ペンギン皇帝ペンギン飼育係りも 塚本邦雄
マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや 寺山修司
大空の斬首ののちの静もりか没ちし日輪がのこすむらさき 春日井健
君おらぬ机の上に稲妻のいろさだまりてしずかなる思慕 浜田到
中井の「黒衣の短歌史」は日本で編集者を稼業とする者にとっては必読文献の一つであろう。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488070144
http://www.tsogen.co.jp/wadai/0202_03.html
ちなみに塚本青史の父親が塚本邦雄である。
中井の東京高等師範学校附属小学校時代の同級生の顔ぶれが凄い。永井道雄、嶋中鵬二 、鶴見俊輔だ!今から30年前に刊行された中井の講談社文庫「真珠母の匣」の解説は鶴見が書いている。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061842946
蛇足ながら中井も塚本も三島もアドニス会のメンバーであったようだ。中井のパートナーとして知られている田中貞夫は「アドニス」の編集長である。アドニス会は日本で最初のゲイの親睦機関で、その機関誌が「アドニス」である。
10年前の5月には「新本格の20年 編集者・宇山秀雄の仕事」というタイトルのトークショーが開催されている。その席上で綾辻行人は宇山には、よくする挨拶が二つあり、ひとつが「『虚無への供物』を文庫にした、宇山です」 であり、もうひとつが「私の作った本は、あんまり売れません」 と語っている。
http://www.geocities.jp/y_ayatsuji/step2/rep/bookcafe01-a.html

                                                                                                                    • -

3)【本日の一行情報】

講談社のマンガ「さよなら絶望先生」が連載終了5年で、「絶版」≒「品切れ・重版未定」になっているとSNSで話題になっているようだが、電子コミックスであればカヴァーに和紙を使うことはできないが、「品切れ・重版未定」もなければ、「絶版」もない。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1708/23/news118.html

◎「BuzzFeedNEWS」に掲載された「テレビではなく、女子中高生たちが自ら作った2017年のK-POPブーム」は次のように指摘している。
「前回と今回のKPOPブームとは大きな違いがある。KARAや少女時代のころはマスメディアが主導だったが、今度のブームはファン自身がアーティストを発掘し、盛り上がっている点だ。
新しいK-POPのグループを知るきっかけはテレビからTwitterYouTubeとネットに移行している」
https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/japannewkpop?utm_term=.te5zzLNjj#.vcRqqx2zz

◎「ダイヤモンドオンライン」は「テレビ業界『ジリ貧』視聴率競争、消耗する制作現場の実態」を掲載した。次のような認識には同意する。
「インターネットが急成長し、メディア激変の時代を迎えるなか、視聴者のテレビ離れが言われて久しい。視聴率の低迷はテレビ局にとって死活問題である。民放の屋台骨を支えるのは、スポットCMなどを通じてクライアントに『視聴率を売る』ことによってもたらされる収益だからだ。事業の多角化も進んでいるとはいえ、テレビ局が売上を伸ばすには、基本的に番組の視聴率を上げ、広告単価を上げるしかない 」
http://diamond.jp/articles/-/139791

青山剛昌の「名探偵コナン」(小学館)累計発行部数2億冊突破を記念して、読売新聞社が東京都内で配布したPR号外が「サンデーS」10月号の付録となって全国に届けられることになった。しかも、「リアル脱出ゲーム」のSCRAPが、付録の号外を使わなければ解けない「謎」を作成し、「サンデーS」10月号の巻頭に掲載されるそうだ。
http://www.oricon.co.jp/news/2096167/full/

◎「BusinessJournal」に掲載された「勢いに陰りの『文春』、『PRESIDENT』が強いビジネス誌日本雑誌協会平均印刷部数斜め読み!」によれば、「週刊現代」(講談社)は日本雑誌協会が発表する「印刷部数公表」で、「08年と比べて下落幅はたった2万部、5%程度にとどめているのは」、確かに「すごい」ことではあるけれど……。
http://biz-journal.jp/2017/08/post_20314.html

元木昌彦の指摘。
「雑誌は常に選択と集中である。少ないカネと人材をどこに投入するか。編集長のリーダーシップと采配する力量がより求められていると思う 」
次のような元木の叫びにも耳を傾けたい。
「出版社は、執筆する人間がいて成り立つこと、今更いうまでもないが、そんなことさえ忘れているアホな経営陣がいることは間違いない。松田のようなノンフィクション・ライター一人助けられなくて、出版社だとか編集者だとかぬかすな! 彼を病室に送りながら、『ノンフィクション・ライター死んだ。出版社も死ね』そんな言葉が浮かんだ 」
https://www.j-cast.com/tv/2017/08/25306685.html?p=all

白泉社の「月刊LaLa」に連載されている時計野はりによる「学園ベビーシッターズ」がTVアニメ化され、来年放送の運びとなるが、メインキャストが公式コメントを公開した。
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1503477230

◎「国籍問う小説は『対岸の火事』? 批評に台湾籍作家は…」は朝日新聞らしい記事なのだろうが、私にはどこか違和感がある。
http://www.asahi.com/articles/ASK8J51TJK8JUTIL01P.html

◎「ワセダクロニクル」が「共同通信に対し、抗議文の撤回と謝罪を求める催告書」を次のように書いている。
「ワセダクロニクル(渡辺周編集長)は2017年8月23日、共同通信(一般社団法人共同通信社)の福山正喜社長に対し、共同通信からの抗議文(2017年1月30日付と同年2月1日付)は事実に基づかないものであり、ワセダクロニクルの名誉を毀損するものだとして、抗議文の撤回と謝罪を求める催告書を内容証明書付き郵便で送った。ワセダクロニクルは催告書で、共同通信が抗議文の撤回と謝罪をしない場合、提訴する意向であると通告した」
http://www.wasedachronicle.org/topics/b6/

◎ステアーズは、KADOKAWAと2017年配信予定のスマホ向けゲームアプリの新作「デスティニーチャイルド』の制作連携、クロスメディア、プロモーションの領域にて協業するそうだ。その第1弾として「月刊コミックアライブ」にて12月よりコミカライズ連載を開始する予定 だという。
http://www.stairs.co.jp/press_release/20170824.pdf
http://www.dreamnews.jp/press/0000158819/

カドカワが自社株買いの実施を発表した。
http://pdf.irpocket.com/C9468/xOcR/bLzh/ryMb.pdf
株価対策なんだろうね。
「もっとも、業績の回復傾向が確認できないと本格的な反発は見込みにくいという見方も少なくないようだ 」(会社四季報オンライン)
https://shikiho.jp/tk/news/articles/0/185916
毛沢東ではないが、カドカワは「張子の虎」なのではあるまいか。

文藝春秋は、中央公論新社とともに、池井戸潤の人気小説シリーズ半沢直樹と花咲舞の合同キャンペーン「半沢直樹×花咲舞プロジェクト」を実施する。 ともに銀行を舞台にした小説なんだよね。
https://ddnavi.com/news/396030/a/

◎こういうクラウドファンディングもある。「世界初!?『LOVE』をテーマにしたホスト書店員が働く『歌舞伎町ブックセンター』だって。
https://www.makuake.com/project/kabukichobookcenter/

◎グーグルとウォルマートが提携 した。「WIRED」は次のように書いている。
「この提携によって9月末から、グーグルの音声アシスタント『Googleアシスタント』と即日配達サービス『Google Express』経由で、ウォルマートの商品をオンラインで注文できるようになる」
「しかし、ウォルマートはグーグルと協力することで、少なくとも買い物をオンラインに移行しようとしている既存顧客を引き止めることができる。そしてグーグルはもう少し長い間、オンラインショッピング業界における“白旗”をしまっておくことができるはずだ 」
https://wired.jp/2017/08/25/google-and-walmarts-big-bet-against-amazon/

◎「自民党鈴木俊一五輪相の議員事務所は24日、一部週刊誌が報じた政治資金の架空計上疑惑を全面否定するコメントを発表した 」とサンケイスポーツは書いているけれど、「一部週刊誌が報じた」ではなく、産経を見習って「週刊ポスト 」が報じたと潔く書けば良いではないか!
http://www.sanspo.com/geino/news/20170824/pol17082412400002-n1.html
http://www.sankei.com/politics/news/170824/plt1708240013-n1.html

本田真凜 を長女とする本田3姉妹 が読売新聞の「アンバサダー」に就任 。
「3人が共演するCMなどを通じ、年長で高校1年の真凜さんが読売新聞、中学1年の望結さんが読売中高生新聞、小学4年の紗来さんが読売KODOMO新聞の魅力をPRしていく」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170824-OYT1T50177.html

堀江貴文の言い分には一定のリアリティがある。
「堀江氏は『なんの工夫もしていない』『ただ(本を)置いといたらお金に変わっていた』と痛烈。昔ながらの書店ビジネスはそうした環境だったため『ここにきてなかなか難しくなってきた』と分析する 」
http://news.livedoor.com/article/detail/13521613/
売れ筋に振り回されているばかりでは、個人経営の書店は生き残れまい。

芥川賞直木賞 の贈呈式に「月の満ち欠け」(岩波書店)で直木賞を受賞した佐藤正午が欠席した。しかし、佐藤に悪い感情は抱かなかった。
http://www.sankei.com/life/news/170825/lif1708250030-n1.html

◎今年で9回目を迎えるショッピング・イベント「VOGUE FASHION’S NIGHT OUT」(FNO)を、9月9日(土)に東京、11月18日(土)、19日(日)に大阪で開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000393.000000930.html

◎この広告は、私も見た。「不快」というよりも小林製薬 に「嫌悪」を抱いた。「BuzzFeed News」が「『がん』検索者につきまとうネット広告に批判 健康食品を『あきらめないあなたに』」を掲載した。
「リターゲティング広告は、ユーザーと同じ種類の広告を目にする回数を増やすことで、行動を起こす可能性を高める目的で使われる。
例に挙げた小林製薬のネット広告に、一部の医師らから批判の声が上がっていた。
批判はブログやSNS上で2016年から続いている。広告内容が「がん」を強く意識させるものだったからだ。
例えば、先述のリスティング広告の事例は『がん』関連の検索ワードで検索した際に表示されたもの。よく見ると『がん ばる人へ届けたい』の『がん』と『ばる』の間に半角スペースが入っている」
https://www.buzzfeed.com/jp/seiichirokuchiki/kobayashiseiyaku-listing-retargeting?utm_term=.idxXLkMvB#.wpQ3zBKPZ

毎日新聞から「BuzzFeed News」記者に転身した石戸諭 が亜紀書房から「リスクと生きる、死者と生きる」を上梓した。
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=829
https://www.buzzfeed.com/satoruishido?language=ja

◎9000円+税と値段は張るけれど、こうなると買わなければなるまい。「関東大震災朝鮮人虐殺の記録――東京地区別1100の証言 」(現代書館)が「書評紙が選ぶ今すぐ読みたいベスト16 」で選ばれている。
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/files/event/display_shohyoshi2017/booklist_shohyoshi2017_fair2.pdf
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-5790-0.htm
http://www.sankei.com/life/news/170824/lif1708240029-n1.html
関東大震災朝鮮人虐殺』はなかった!」(ワック出版)の加藤康男集英社で出版部長までつとめた元編集者である。文芸編集者としては中上健次を担当していた。ノンフィクション作家の工藤美代子とは夫婦である。内容は工藤の「関東大震災朝鮮人虐殺』の真実』(産経新聞出版) 改訂版そのものである。加藤は、例えば朝倉喬司の「誰が私を殺したの 三大未解決殺人事件の迷宮」を刊行した恒文社21の経営に専務取締役として携わったことがある。
そう工藤の父親はベースボールマガジン社、恒文社を創業した池田恒雄である。

◎「月刊Hanada」10月号で朝日新聞文藝春秋が「タッグを組んで『安倍叩き』」していると告発されている。
「【26日発売!】月刊『Hanada』、10月号、トップは『タッグを組んで安倍叩き 朝日新聞文藝春秋』。櫻井よしこさん×阿比留瑠比さん×小川栄太郎さん(@ogawaeitaro)プラス弊誌編集長による緊急座談会。文春『転向』の背景と、政治闘争に堕したメディアの問題が明らかに!」
https://twitter.com/HANADA_asuka/status/901012695561916416
産経の阿比留瑠比 は「メディアが自殺に向かった年 」と認識しているんだね。

朝日新聞によれば国内最大手のネット接続サービスでNTTコミュニケーションズが提供する「OCN」に接続できなくなり、KDDIでもほぼ同時刻から接続が不安定になるなどした8月25日午後0時22分ごろの通信障害 は、グーグルの通信装置の誤操作が原因 だった。
「通信事業者の調査で、障害発生の直前にグーグル社が発信したネット回線の接続経路に関する情報に、誤った内容が含まれていたことが原因とわかった。グーグル社は『ネットワークの誤設定により障害が発生し、8分以内に正しい情報に修正した。ご不便、ご心配をおかけしたことをおわびする』としている」
http://www.asahi.com/articles/ASK8V53PVK8VULZU001.html

中央公論文芸賞は、森絵都の「みかづき」(集英社)に決定。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25HBO_V20C17A8000000/

リクルートで無料住宅情報誌「スーモマガジン」編集長 の経験を持つ林有理 が民間の求人サイトで公募を進めていた大阪府四條畷市の副市長に内定した。林は37歳、女性。
http://www.sankei.com/west/news/170825/wst1708250087-n1.html

集英社の「週刊少年ジャンプ」を支えている尾田栄一郎のマンガ「ONE PIECE」の企画展がクアラルンプールのISETAN The Japan Store Kuala Lumpurで開催される 。
https://mainichi.jp/articles/20170825/dyo/00m/200/016000c

◎ビジネス展示会&コンファレンス「スポーツビジネスジャパン」が幕張メッセで開催 されるが、このイベントのスペシャル企画として、「Number Sports Business College」のスピンオフ講演が9月12日(火) に開催されることになった。横浜DeNAベイスターズ代表取締役社長の池田純に「Number」の松井一晃編集長が迫る。参加費は6000円。
http://number.bunshun.jp/articles/-/828747

櫻井よしこの鋭い指摘!同感である。
「多様な人々の多様な人生の大切さを報じるのがメディアの役割である。そうした役割と責任を果たすためには、すべての個人情報を隠してしまうという報道姿勢では駄目なのだ 」
「匿名報道は、本来、安易になされてはならないものだ。実名公表で理不尽な被害が生じるときに限られるべきだ。その判断は取材する側が自らのジャーナリスト生命を懸けるほどの覚悟で下すもので、安易な匿名報道もその逆の安易な実名報道も、報道の健全性を損なう 」
「匿名報道はメディアにとって都合がよい。極端な場合、取材意図に合わせて捏造することだって可能だ。だからこそ、メディアの信頼のためにも、どうしても避けられない場合を除いて、匿名報道には慎重であるべきなのだ」
http://diamond.jp/articles/-/138038
櫻井は国家基本問題研究所 の理事長をつとめている。理事には斎藤禎 、評議員には立林昭彦「WiLL」編集長 、花田紀凱「月刊Hanada」編集長 と、出版社では文藝春秋OBの名前が並んでいる。
https://jinf.jp/about/officer

◎CAMPFIREを利用してクラウドファンディングを実施している「真木よう子、フォトマガジン出版プロジェクト。」は既に460万円以上も集めている。今回の雑誌は、全国の一般書店・web書店では販売 せず、CAMPFIREとコミックマーケット93(12月28日〜30日@東京国際展示場)での限定販売商品だそうだ。編集を手がけるのは元「Quick Japan」編集長の北尾修である。50万円を二人が出資している。
https://camp-fire.jp/projects/view/40020
こっちのクラウドファンディングは高くて8000円!「岩本太郎『炎上!100円ライター始末記』の書籍出版プロジェクト」である。
https://camp-fire.jp/projects/view/41319

◎書店ゼロ自治体を都道府県別に見ると、北海道が「58」でトップ、長野「41」、福島「28」、沖縄「20」、奈良「19」とつづく。茨城県つくばみらい市 は学園都市であるにもかかわらず書店ゼロ!
https://www.houdoukyoku.jp/posts/17136

◎学研グループのブックビヨンドは、DIY(Do It Yourself の略)ジャンルに特化した電子書籍の読み放題サービス「学研DIY電子書籍ライブラリー」をスタートさせた。DIY専門誌「ドゥーパ!」のバックナンバー やウッドデッキ、ガレージ、エクステリア、木工などDIYジャンルに特化した実用書などの電子書籍が月額900円(税別)で読み放題となる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000350.000009949.html

                                                                                                                    • -

4)【人事・決算】集英社 平成29年8月25日付役員人事

代表取締役社長 堀内丸恵

専務取締役 東田英樹
営業部門(雑誌販売部、コミック販売部、書籍販売部、マルチコンテンツ販売部、宣伝部、コンテンツ事業部、広報部、読者サービス室、広報部)、業務部門(資材部、制作部)担当

常務取締役 柳本重民
雑誌販売部、コミック販売部、書籍販売部、マルチコンテンツ販売部担当

常務取締役 石渡孝子
第6〜第10編集部、整理編集部、雑誌デジタル編集室、コミュニケーション・デザイン室、女性誌企画編集部担当

常務取締役 高梨雄二
管理部門(社長室、人事部、厚生部、総務部、経理部)、編集総務部、資材部、制作部、関連会社担当

常務取締役 鈴木晴彦
第1〜第5編集部、ジャンプ・コミック出版編集部、ジャンプ・ノベル編集部担当

常務取締役 廣野眞一
宣伝部、コンテンツ事業部、広報部、読者サービス室担当

常務取締役[昇任] 小林桂
ブランド事業部担当

常務取締役[昇任] 茨木政彦
出版部門(文芸編集部、文庫編集部、校閲室、新書編集部、学芸編集部、出版管理室)、デジタル事業部、ライツ事業部担当

取締役 田中恵
第6編集部、第10編集部、女性誌企画編集部、広告部担当

取締役 村田登志江
文芸編集部、文庫編集部、校閲室担当

取締役 渡辺隆
社長室、人事部、厚生部、総務部担当
(兼)社長室部長

取締役 北畠輝幸
第1〜第3編集部担当
(兼)第2編集部部長

取締役 隅野叙雄
雑誌販売部、コミック販売部、マルチコンテンツ販売部担当
(兼)コミック販売部部長

取締役[新任] 田中純
第4編集部、ジャンプ・コミック出版編集部担当
(兼)第4編集部部長

役員待遇[新任] 鈴木麻美
資材部、制作部担当

役員待遇[新任] 日高麻子
整理編集部、雑誌デジタル編集室、第7編集部、第9編集部担当
(兼)第7編集部部長(兼)第9編集部部長

役員待遇[新任] 徳永真
文芸編集部、文庫編集部、校閲室担当
(兼)文芸編集部部長(兼)校閲室部長

監査役 木川真希子

監査役(非常勤) 相賀昌宏

加藤潤専務取締役は退任、顧問に就任。
塩野嘉和専務取締役は退任、顧問に就任。
大岩健治監査役は退任。

集英社 平成29年8月25日付】
第76期(平成28年6月1日〜平成29年5月31日)決算報告

売上高 117,521百万円(前期比:95.6%)
[内訳]
雑誌売上 57,676百万円(前期比:84.4%)
 ※コミックス含む 内訳 雑誌:28,083百万円 コミックス:29,593百万円)
書籍売上 12,430百万円(前期比:96.2%)
広告売上 9,305百万円(前期比:94.6%)
その他 38,111百万円(前期比:119.5%)
 ※内訳 Web:14,584百万円 版権:15,948百万円 物販等 7,579百万円)

税引前当期純利益 7,415百万円(前期比:77.7%)
当期純利益 5,357百万円(前期比:91.8%)

                                                                                                                    • -

5)【深夜の誌人語録】

詐欺と革命には紙一重の違いしかないのである。