ロシア・東欧文学研究者、翻訳家。文芸評論家。1954年、東京都品川区生まれ。沼野恭子は妻。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。 著書、『屋根の上のバイリンガル』(筑摩書房)、『スラヴの真空』(自由国民社)『徹夜の塊 亡命文学論』(作品社)など。 訳書、スタニスワフ・レム『完全な真空』(国書刊行会)など。
SNSも民間放送も、新聞なども広告がなければ成り立たないようであり ますが、マスクさんがやっているXなどはトランプ政権の広告塔になりそう でありますので、当方はこれを遠ざけることにです。 それにしてもたった4年ほど前かには、旧ツイッターはトランプさんの アカウントを停止して、それに怒ったトランプさんは、新しいSNSを立ち上げ たのですが、そのトランプさんの考えはまっとうでありますね。かっての トランプさんのSNSはそこそこ繁盛していたとのことですが、大手のSNS メディアが雪崩を打ってトランプ詣でしているのに、反トランプさんたちは、 自分たちのSNSを立ち上げなくてはです。(本日に地元の新聞に…
ドストエフスキー『悪霊 上』岩波文庫(1989) 沼野充義『徹夜の塊3 世界文学論』作品社(2020) 新・読書日記131 – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com
徹夜の塊1 亡命文学論 増補改訂版 (徹夜の塊 1) 作者:沼野充義 作品社 Amazon 『亡命文学論 増補改訂版』沼野充義著を読む。 「亡命」というと亡命ロシア人がまっ先に浮かぶが。 「大量のロシア人亡命者の体験を通じて描き出された亡命文学の風景は、二十世紀のロシア文学が世界にもたらした貢献の一つとして挙げられよう」 まずは、ナボコフ。 「亡命者の体験(特に言語に関わる体験)は個人差が大きく、一概には論じられない。バイリンガル作家として有名なナボコフの場合―略―ロシア語から英語に執筆を切り替えたのは亡命という環境によるところが大きいが、―略―彼のバイリンガル性は亡命後に獲得されたものでは決…
ヌマヌマはまったら抜け出せない現代ロシア小説 傑作選沼野充善・沼野恭子 編訳河出書房新社2021年10月20日 知人が読んでいてなかなか興味深いと言っていた。気になった。図書館で予約したら、結構な人数の待ちだった。そのうち、2022年1月8日、日経新聞の書評にもでていた。ようやく予約が回ってきたので借りて読んでみた。 『ヌマヌマ』というのは、小説のタイトルではない。本書は、ロシア文学の12の短編が一冊になっているのだが、翻訳しているのは沼野充善さん、沼野恭子さん。二人の名前がタイトルになっている。ヌマヌマのお二人は、40年近くずっと、現代ロシア文学の最先端とともに走ってきた、という。お二人とも…
私も、本当に忙しく多くのやるべき仕事がある中で、このところ書いているようなゲームをやったり、小説を読んだり、書き物をしたりもしている。 そんなことをせずに仕事をしていれば、どのくらい多くのことを成し遂げることができたろうか、との思いにも駆られる。 ただ、私は、若い頃、不遜にも、文学を読まずビジネス書や歴史書を読んでいる大人を内心軽蔑していた。今は勿論そんなことはなくそのような人々も尊敬しているが、当時なぜそんなことを思っており、自身に関しては今も雰囲気として感じているかはあまり考えたことがなかった。 今日、エリアーデ幻想小説全集1に収められている、沼野充義さんの「「聖」の顕現としての文学」を読…
トルストイはもしかしたら人生そのものの方が作品より魅力的なのかもしれない。 沼野充義。トルストイ「アンナ・カレーニナ」。19世紀ロシア文学を。リアリズムの。規模が非常に大きいが細部への眼差しが。ロシア流リアリズム文学の頂点に。1828年生まれ。伯爵家だった。幼年時代を。「幼年時代」。「戦争と平和」を60年代に。「アンナ・カレーニナ」が次の作品。「戦争と平和」。ペテルブルグの夜会から展開。ナポレオンが席巻。ロシアにも攻めてくる。12年から。祖国戦争。アンドレーは妻を残して出兵。副官となる。アウステルリッツの戦いで負傷して啓示を受ける。一言で言うとナポレオン戦争時のロシアのリアリズム文学。ともかく…
「世界文学大図鑑」という本がある。世界中の名作の基本的なあらすじだとか概要、書かれた時代背景や後世に与えた影響を解りやすく、時にはイラストなど交えつつ解説していく図鑑だが、読んでいるとやっているアプリゲーム「FGO」の関係がチョイチョイ出てくるので、面白くなったのでまとめる。 [rakuten:book:18419379:detail] いわゆる「文学の登場人物」と「ゲームの登場人物」を同一視するのは危険だし、聖杯戦争なんかではそういう「元ネタとサーヴァントの関係性」の複雑さは何度も触れられているんだけれども、……まあ元ネタで無いことは無いし、無関係であるはずもまた無いのでいいじゃないですか。…