夏の滞在先に置いてあった「死の壁」を読んで、とてもよく、「あ、やっぱりこれも読まないとな」と思い、養老さんの壁シリーズの最初の本に戻ってきました。 いつかは読もうと思いながら、機会を逃していた一冊。 「バカの壁」(養老孟司 著、2003年4月初版、新潮新書) 養老さんがインタビュー的に「独白」を続けて、それが文章になった本、ということで話は多岐に渡ります。 なので、得たもの、感じたものを一言でいうのは難しいです。 でもあえて一言で言うとすれば、私たちが日頃、無意識に偏っている考え方や行動の仕方に、「それが当たり前じゃないよ」「それはむしろ退化だよ」「大事なところを見落としているよ」と示唆を与え…