認識的不正義 作者:ミランダ・フリッカー,佐藤邦政,飯塚理恵 勁草書房 Amazon 黒人であることで警官から疑われる場合のように、聞き手の偏見のせいで話し手が過度に低い信用性しか受け取れない「証言的不正義」。セクハラの概念が存在しない時代にそれに苦しんだ人のように、集団的な解釈資源のせいで経験の理解を妨げられ不利な立場とされる「解釈的不正義」。認識論・倫理学・フェミニズム哲学を横断する思索。 日本語版への序文序 文 序 章 第1章 証言的不正義 1・1 権力 1・2 アイデンティティの力 1・3 証言的不正義の中心事例 第2章 信用性の調整における偏見 2・1 ステレオタイプと偏見的ステレオ…