ファムファタル

世界で最もセンセーショナルな少女、ロリータ。 ロリータという言葉は日本においては無垢な少女やロココ風のフリフリの可愛い衣装を指すことも多いが、本来のロリータにそのような意味はない。 早熟で大人の男を魅惑するファム・ファタルというイメージが世界では一般的なのだ。 gzdaihyoryana.hatenablog.com （ここで『ロリータ』の紹介をしています。未読の人はぜひ） gzdaihyoryana.hatenablog.com （これがファム・ファタル二回目） ロリータ (新潮文庫) 作者:ウラジーミル ナボコフ 新潮社 Amazon 『ロリータ』が出版された時、それは英語で書かれた小説だ…

血迷ったり道に迷ったり 出たり入ったり狂わされた男ばかり 綺麗で卑猥でドギツくて 知的で繊細でどこかトチ狂ってる よそ見しながら「早く済ませてね～」 それでも必死で腰を振り続ける[1] （Creepy Nutsの名曲「阿婆擦れ」 ファム・ファタル的な女性像と移り気な大衆とをオーバラップさせ、軽快なラップで歌い上げられていますね。 ファム・ファタルというイメージから、何かを連想するということは過去をさかのぼっても割とポピュラーなやり方で、ニーチェも同じようなことを言っていますね。） www.youtube.com というわけでファム・ファタル第二回。 gzdaihyoryana.hatenabl…

TVドラマ史上最高傑作と言われる『水物』で幕を閉じた『ハンニバル第2シーズン』を振り返るという難題に、取り組む気持ちがついた今日この頃。第1シーズンで、これは異形のアウトサイダーたちが愛を求めるロマンスという結論に達したのですが、よりウィルとハンニバルに焦点が充てられる第2シーズン。そのロマンスが如何なるものかを、掘ってみます。

今年「最強の女」を読んでから、すっかり鹿島茂さんのファンになってしまい、 もっと鹿島さんの本を読んでみよう、ということで読んだ1冊。 「悪女入門 ファム・ファタル恋愛論」（鹿島茂 氏 著、2003年6月初版、講談社現代新書） 雑誌FRaUに2002年3月〜2003年4月に連載されていたものだそうです。 ファム・ファタル（femme fatale）とは、日本語直訳では「宿命の女」「運命の女」。 でも原語のフランス語での意味はもう少し深い。fatale＝致命的・命取りの、という意味の色合いが濃くなる。 「恋心を感じた男を破滅させるために、運命が送りとどけてきたかのような魅力を持つ女」（p.10） …

桜庭一樹の新書「読まれる覚悟」を読んだ。１月１１日の１５：００頃に届いて、一時間くらいで読んだ。ついでに言うと、「名探偵の加害性」はいまだに最後まで読めてない。 読まれる覚悟を読んでいると、「私は桜庭一樹のアンチではないにしろアーバンギャルドのアンチやってるから桜庭一樹にはミュートされてるだろうな」とか沸々と思い当たる節があるけど、読まれる覚悟に対する反義語として「読んでいく毒解力」というのがあるなと思った。 桜庭一樹は新書で「私の男の淳悟は死んでない」と言っていたが、これは隠喩である。そこでやっと思ったのが、「淳悟は花を犯してない」と気づいた。近親相姦ではあるが、強姦はしてないわけである。そ…

今年1年を振り返ると、仕事が忙しく、新作をチェックすることもできてなかったなあと感じました。選曲をする段階で面白そうな作品がちらほらあったので、時間見つけてやっていきたいなーと。それでは、毎年恒例の選曲をしていきたいと思います。 1.Unravel Sky / 佐咲紗花 『アンラベル・トリガー』 www.youtube.com 2.fantasic capricious / 小春めう 『きまぐれテンプテーション２ ゆうやみ廻奇譚』 www.youtube.com 3.ファムファタル / 佐咲紗花 『悠刻のファムファタル』 www.youtube.com 4.Path to glory / Fa…

１．ピローマン 圧倒的1位。リピートは最近しないようにしてるのに行っちゃったし。 成河さんは板の上に立つと無敵。ファムファタルとかに気を付けて、今後も演劇に精進してほしい。マクドナーの芝居をもっと見たいので、小川絵梨子さんや小田島創志さんにどんどん翻訳してほしい。感想はこちら☟。 絶望を癒す絶望の物語～『ピローマン』新国立劇場小劇場 - je suis dans la vie ２．テーバイ 新国立劇場の「こつこつプロジェクト」から生まれた舞台。『オイディプス王』『コロノスのオイディプス』『アンティゴネ』を再構成。 ギリシャ悲劇をじっくりとした会話劇に。上演を着地点にしていないプロジェクトだから…

どうも、抹茶マラカス（@tea_rwB)です。 今回は2024年の映画の部門賞。年々簡略化していって短評になっているのは悪いなぁ、とは思いつつ、手を抜くことを覚えた人間がもう一度頑張ることなどないのです。

※ネタバレ有り 今回はペルソナ5のキャラ「高巻杏」について書いていきます。Q2、スクランブル、タクティカも併せて紹介していきます。 🄫2023 アトラス 過去記事はコチラ↓↓ kichitan.hatenablog.com ①火力に特化した魔法アタッカー まず「Q2」ですが、魔特化のステータスをしており「アギ」系のスキル、そして魔法攻撃を1度だけ3倍に上昇させる「コンセントレイト」、「火炎ブースタ」を習得し、火力に特化した魔法アタッカーとして運用可能です。 kichitan.hatenablog.com 反面回復は「メディラマ」止まりで、補助も「ドルミナー」のみ。固有スキルの「褒賞のムチ」も封…

タイトルのしょっぱなに「本日の連想ゲーム」を書いちゃうと、後から記事探しにくいやん…と気が付いて、先に内容を少し。 …本日の連想ゲームってつける意味あるんかい？と思ったりもしますが、つける事によって少し軽さが加わるかなぁという想いがあります。 だから（本日の～）が付いてない記事は、しっかり伝えたい内容にしようかな、と。こういう変な所にだけ、A型が出ます。大阪人の私からは、「そんな細かい事ええやん」って突っ込み入るんですけども。自分の中に沢山の私のかけらが入っていて、いっぱい突っ込み入れてくれます。 このブログ、自分の好きな音楽もたくさん書いちゃおう♪と思ってて、物心ついた頃からハマった曲や妙に…

昨日は、11月の遊び納めとして日帰りで箱根に行ってきました。 絶好の行楽日和で、箱根のメジャーなスポットはたいそう混んでいたそうな。でも、今回の目的地はそういう喧噪とは無縁の別天地、「天山湯治郷」。 とにかく「良質なお湯に入って癒やされる」ことだけを目的とした施設。このなかだけで源泉が5つあり（最近2つ増えたとか）、泉質加水・加温していないアルカリ単純泉。しかも塩素消毒していない（銀イオンを使うらしい）というお湯が、からだの深くまでしみこみます。 紅葉はまだこれからでした（今年はちゃんと色づくのだろうか……）。 飲食には贅沢をせず、小田急ロマンスカーのなかで行きも駅弁。 帰りも駅弁（プラス、ビ…

『悠刻のファムファタル』を読了しました！※ リンク先は１８禁なため踏む場合はご注意を ジャンルとしてはホラー・伝奇、館ものに相当すると思います。全ルート読了まで１７～１８時間位でした。 祖母の死をきっかけの遺品整理でとある洋館に電話を入れたら主人公（日下部彰）は招待を受けそこへ向かうという館物としては王道の導入から始まります。 FANZAのタグではホラーも設定されていて、サンプルのスクリーンショットにもそれっぽいものがありますが実際にはグロ絵はほぼないです。テキスト表現としてはありますが微々たるものです。ゲームシステムはオーソドックスです。選択肢を選ぶことで展開が変わるノベルアドベンチャーゲー…

どうも特別に書くことが思いつかなかったりする回。そういうこともあるってことでひとつ。 ・『狂骨の夢』 京極夏彦 著 相変わらず要素の全容が明らかになった際の重ね合わせの気持ちよさが凄まじい。普通に最悪のピタゴラスイッチをご覧ぜよといった具合。予想自体は立つけれど、それと事態が繋がらず、ああでもないこうでもない……などと思っていたら突飛な接続をされて肝を抜かれる。 シリーズ通して、単純に物語通して「人が主に決まってるだろ」ってあれこれも好みポイント高い。今作は悲願には違いがないってので全てひとまとめにしてくのは決まっていたと思うところ。 おまけ的にちょっと面白かったところでとして、魍魎の匣の冒頭…

いかにも何かありそうな洋館にミステリアスな5人のメイドが居て秘密が紐解かれていくのがそもそも純粋に面白くて読み応えあり。 進めていくと全員種を起因とする能力があってそれを攻略したり、向き合ったりする展開も面白い。 永遠を生きるメイドと館を出て人になった子孫で有限の生を生きる人との時間軸や考え方の違いなんかもきれいに書けてた印象。 共通に入ってからここが最高に盛り上がったみたいなシーンがあるわけじゃないんだけど何となく世界観に引き込まれている感じはあって楽しかったなと思える作品でした。 なお、OPムービーを見るとダークな展開や猟奇的な展開がありそうに見えるかもですがそういう展開はほぼないので、そ…

うお～～～～働くぞ～～～まだ月曜日なのきち～～～。誰か助けて！！！！ 良い歳こいて、狂わせてくれるファムファタルだとか退屈な日常から連れ出してくれる七草ナズナや山田安奈を待ち望んでるのマジでやめた方が良い。俺を殺せるのも救えるのも俺だけ。俺が好きな漫画、そういうひょっこり現れた女の子の存在で日常がガラリと変わる系ばっかりなの情けなくなってきた。よふかしのうた、僕ヤバ、古味さん、のあ先輩、となりの猫と恋知らず、など……。先生、俺死にたいんですよ。 仕事ですか？頭ガクガクさせたり昼寝してたら終わりましたよ。上手く目覚ましする方法をずっと探っています。お昼ご飯はちゃんぽん食べた。美味しかったです。 …

どうも、抹茶マラカス（@tea_rwB)です。 今回は9月に見た作品のおさらい。