ブルーム氏とスティーヴンの食事観 ブルーム氏とスティーヴンの食事観 モリーの朝食 紅茶 パン モリーの昼食・夕食 ポートワイン プラムツリーの瓶詰肉 ポークチョップ モリーの明日の食事 前回の続きで、今回は、ブルーム氏の妻のモリーの食事についてだが、その前にこの小説の主人公、ブルーム氏とスティーヴンの食事観について、ここでまとめておきたい。 第16章、ブルーム氏は酔っぱらったスティーヴンを馭者溜まりに連れてきて、コーヒーを飲まそうとする。その場面でスティーヴンこう言う。 ーとはいえ実のある食物だよ、と、彼の善き守護神は主張した。ぼくは実のある食物にうるさいほうでね。その唯一の理由は決して飽食の…