(本頁は「2025年5月15日の鳥海山中島台・前編」の続きである。)異形ブナの森を奥に進むと、木道はふたつに分かれる。右に進むと、川の流れに突き当たる。 この川は獅子ヶ鼻湿原から流れて来たものだが、その中に生えている緑色の苔のようなものは、「鳥海マリモ」とも呼ばれる。 東北森林管理局のホームページによると、『「鳥海マリモ」は、湧き水の周辺や川底に球状・クッション状に密生しており、50年~100年の歳月をかけて生育すると言われています。「鳥海マリモ」を構成しているヒラウロコゴケは、日本では八ヶ岳と獅子ヶ鼻湿原の2カ所、世界的にみても、スペイン・イタリア・トルコなどの地中海沿岸でしか生息していない…