やはり根絶できてはいなかった。そんなヤワな奴じゃない。 作業にはうってつけの好天だ。問題は私の悪習慣のみだ。正午ちかくになってから起床したのでは、作業に適する時間はとうに過ぎている。後悔しつつ、明日以降の段取りを考えながら、建屋の四囲をひと廻りしてみる。 あちこちの草叢から、ヤブガラシが頭をもたげている。今はまだ直立するように自力で立っている。これが壁や塀にとり着こうものなら、絶壁にハーケンを打込むかのように、蔓の節に生える細かい髭をもって貼りついて、アッという間に丈を伸ばしてゆく。壁にも塀にも出逢えなかった蔓は、地を這うようにどこまでも領土を拡げてゆく。茎の節から出る髭は地中に根拠を築いて、…