来年の今月今夜、再来年の今月今夜、宮さん、僕はきっとこの月を…… 濡れる心配ないほどの小ぶりながら、冷たい雨の日曜日だ。昨日から大寒に入った。予定どおりコインランドリーへ行かねばと思いながらも、ついつい動きが鈍って、昨年一昨年の同日の日記をクリックしてしまい、呆れた。同じ話題を今書いたら、そっくり同じ文章になるだろうことが書いてある。 昨年の今日、〆切原稿を編集部に渡したらしい。見出しは「正統か因習か」で、肩の荷をおろした私が、珈琲館で一服した噺だ。珈琲とシナモントーストという注文品まで、今と同じだ。カップの耳を左手に向けて客に出すか、それとも右手に向けて出すか。またカップになみなみ注ぐか、八…