ある日、街角に「神様レンタル屋」ができた。看板には、かわいいイラストとポップな文字。 『1日1,000円で、あなたの願いをお手伝い!』 「いやいや、神様が1,000円って安すぎだろ」 そう思いながらも、好奇心で男は店に入った。 中には、白いヒゲの小さな老人が座っていた。まるで童話に出てくるような、やさしそうな神様だ。 「いらっしゃい。今日はどんな願いかな?」 「うーん……とりあえず仕事がうまくいけばいいかな」 「よろしい。では、今日一日だけ手助けしましょう」 男が1,000円を払うと、神様は目を閉じた。 「――はい、願いは叶いましたよ」 その日、男は会社で奇跡的にプレゼンが成功した。上司に褒め…