つい我々は目に見える問題、ーー 言うなら分かりやすい問題ーーを問題とし、その不都合を好都合に変えようと考え、意見し、行動しています。枝葉の問題であり、それらは目に見えにくいより根本的な幹あるいは根における問題の派生です。ある問題を解決したところで、その根本問題の方を扱わないことには、次から次にまた別の問題が生じると言うことになります。 そもそもの在り方があらゆることの根本にあり、それが変わらない限り我々の暮らしも本質的には変わりようがない……。 宮野公樹『問いの立て方』 日々をヘラヘラしながら過ごしていると、どうしてこの人はこんな些末な問題を大きく捉えて騒いでいるのだろうと思うことが時々ある。…