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原住民

(読書)
げんじゅうみん

the original inhabitants、aborigine(英)


移民や征服者・探検家などの外部からの新来者に対して、それ以前からその地で生活していた*1人々のこと。
現在では「先住民」*2の語が用いられることが多い*3

概説

直接的には土人(土民)の後継語と言ってよい。
「土民」は字義的には「とちのたみ」「土着の民」であって、単にその土地に(長く)住んでいる人、という程度の意味でしかない。
が、現実には「未だ文明の恩恵に浴さぬ遅れた野蛮人」*4といった意味合いで永らく用いられてきた。このため、差別語であると見なされるようになった。
言い換え語として原住民の語が用いられるようになったが、やはり使われているうちに先述のような差別的な色合いが強まったと見なされるようになり*5、先住民の語に取って代わられた*6

*1:「居住していた」とすると非定住民をフォローできない気がするのでこう表記する

*2:場合によっては「先住民族」

*3:実際問題、「原住」といっても、別に始原の時から住んでいたわけではないから、その点では「先住」の方が的確な語ではある

*4:言うまでもないが、野蛮とは異文化に対するレッテル貼りの一種に過ぎないし、文明を受け入れること自体に価値があるわけでもなく、つまりは「ここには日本人の失った心がある」とかと同程度の偏見である

*5:繰り返しになるが、「未だ文明の恩恵に浴さぬ遅れた野蛮人」であるか否かが問題なのではなく、嘲りや物笑いの対象であると見なすのが問題。字面の意味は(実は)あまり関係ない

*6:あるいは、代わられつつある

原住民

(社会)
げんじゅうみん

その土地に元々住んでいた民。

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