NHKブックスの本で、帯には「千年ほころびない日本的美意識の原点」と書いてあありました。私はこの「日本的美意識」という単語にちょっと賛同しかねる点があって、和歌が芸術の一つであればそれは「すべての芸術」という括りに入れておくべきで、何も「日本的」と範囲を狭める必要は無いのじゃないか?と思うのですが、まあ細かい事は言いっこなしとしましょう。 鈴木氏は古今集を考察するに当たって「和歌の型」というキーワードで書き始めています。それは、和歌は季節の移り変わりを共感するコミュニケーションであり、まだ和歌が人々の間で共通の楽しみとして確立してない頃に自分の感情を歌にして誰かに伝えるには、まずコミュニケーシ…