1960年香川県生まれ。精神科医。医学博士。東京大学哲学科中退。京都大学医学部卒。同大学院高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室にて研究に従事。 現在、京都医療少年院勤務。治療の最前線に立つ臨床家の一人である。 心のエクササイズのために、小笠原慧の筆名で小説を執筆。「DZ」で第20回横溝正史賞受賞。
著書である「脳内汚染」はゲーム脳説と同じようなトンデモ本としてネットで叩きの対象とされ、一般に注目されるきっかけとなったようです。
こんにちは、エマです。 「夫婦という病 夫を愛せない妻たち」(岡田尊司/河出書房)という本を読んでいます。著者は精神科医で、初版は2016年1月30日です。21ケースの夫婦の症例とそこから学ぶことが紹介されています。 目次をざっと見て、一番気になるところから読もうと思って、第19章「結婚を愛の墓場にしないためには」から読み始めました。ケース19「自己実現と愛の欲求を両立させた女性」、レッスン19「自己愛に生きるのも一つの人生」で、ルー・サロメという女性の生き方が綴られているのですが、これがなんとまあ衝撃的であり、今から100年以上も前にこのような思想を持った女性が実在したことに私は大変驚愕して…
娘がばあばの家に行きたいとのことで、今週の土曜日は私の実家に帰ることにしたのですが、なんだか気分が上がらずどんよりした木曜日のスタートを切っていました。 吐き気と食欲減退ありでしたが、持ち直し、乗りこえましたd( ̄  ̄) なんて親不孝なこと思うんだとお怒りになる方もいるでしょうが、もし私と同じような心境の方がいたら安心して下さいね。思ってしまうのは感情の問題なのでしょうがないです。これまでに感謝しつつも心が辛くなることはまた別の問題であると線引きして、そんなに罪悪感に悩まなくってもいいですよ。 もう知っているかもしれませんが、田房永子さんの「母がしんどい」「それでも親子でいなきゃいけないの?」…
1 本書の概要 心理学書です。 親といるとなぜか苦しい―「親という呪い」から自由になる方法 作者:リンジー・C・ギブソン 東洋経済新報社 Amazon 不適切な親との関係を書いてます。 この場合、不適切なのは「親」です。 「関係」も不適切ですが、原因は親です。 まあ、環境不全による心理不適応の一つですね。 問題は「親」が要因として大き過ぎること。 影響絶大なんです。 今風にいうと、毒親ってことですね。 毒親って言葉自体は、ただの悪口っぽくて嫌なんですが、本書の内容を想像させるにはふさわしいです。 2 どんな親がが問題か 問題があるのは、どんな親か? 簡単にいうと、人の気持ちがわからない親です。…
今回は、前回の続きになります。 ※前回の記事はこちら。 www.kininaruhokuro.com 七月の末に大学病院の精神科に行ってきた。 発達障害だろうなと思ってたけど、先生の口から出てきたのは「境界性パーソナリティ障害(人格障害)」という言葉だった。 一昔前は人格障害という病名だったらしい。ボーダーとも呼ばれてるみたい。 最近、気軽に世間に認知され始めた発達障害なんていう可愛いものじゃなく、人格障害という一切笑える要素のない、ショッキングな単語で成り立っている病名を言われたので泣いてしまった。「嫌だ」とも言いかけた。 先生も言葉を選んで欲しい。”人格障害”ではなく、”パーソナリティ障害…
世間はゴールデンウィークムード。しかし私は今日からしばらく仕事の日々が続きそうだ。連休中、1日か2日くらいは出かけられるだろうか。 だけど全然やる気が出ないので今日もとりあえずパソコンの前でこんなものを書いている。 「くら寿司」にて 昨日は久しぶりに会う10年以上付き合いのある友達が、「お寿司が食べたいけどくら寿司に行ったことがない」というので、「私アプリあるから予約するよ」ということで「くら寿司」に行った。どうでもいいけど後になってから実は2人とも本当は「はま寿司」派であることが判明した。 そして私が早々に「ほたるいか沖漬け」を頼んでいたら「江戸さんお酒飲まないのに酒飲みが好きそうなの食べる…
4月2日は「世界自閉症啓発デー」だそうである。この日から1週間は「発達障害啓発週間」だ。正直、自分に子どもができるまではそんなに関心がなかった。この本によると、自閉スペクトラム症と診断される人は、1970年代は1万人に1人だったのが、いまや、59人に1人だそうである(2018年の数字。米国)。確かに自分の周りでも増えた気はするが、そのような症状を表す言葉ができたことによってカウントされる人が増えたと理解していた部分があった。でも、そうではないらしい。 岡田尊司「発達障害「グレーゾーン」」(SB新書)を買いに行ったのだが、ベースの理解が足りないので、同じ筆者の本書を手に取った次第だ。この精神科医…
2度目まして。 相変わらず生きづらさに喘いでいるタロさんです! これでも愛着障害の勉強を始めてからは少し良くなりました~♪(日によって大きく差はある) ブログは全く進んでいませんが、下書きはたくさん書き留めてあるからだと思います( *´艸`) あとiPadも届いたし書くの楽しい!卒論とか就活の論文もそうだったんですけど、私はネタとか記憶が小出し?断片的?なんですよね。(多分ここには虐待の影響があると思うorz) 一気にワーッと書き連ねるにはキーワードが必要で、逆にそれさえ出てくれば止まらないので卒論時期には寝る時も枕元にメモとペンを置いてました。 まるで締め切りに追われる小説家だね…(-_-メ…
仕事で相談を受けたり、交渉したりと、 人と会話することが多いのだけど、 それが「対話」になっているかどうか、 一度立ち止まって振り返ってみることは大事ですね。「あの人、何言っても通じないんで」 「すぐにキレるんですよ」 「こんなに説明しているのにわかってもらえない」などの困り感をよくご相談いただくのですが、 具体的にどんなやりとりをしたのか詳細に尋ねてみると、一方的に説明や説得をしていたり、 あちらの思いよりこちらの思いを伝える時間と認識していたり、 こちらの提案が正義であり、なぜ正義を受け取れないんだ?みたいなかんじだったり。それだと残念ながら対話になっていないんですよね(;^_^) 人と人…
年末帰省 年末に長女家族と次女が帰省の予定でしたので、長崎まで足を延ばし、両親や弟家族も交え、卓袱を囲もうという算段でしたが・・・ 次女が心身ともに不調で、昨夜飛行機をキャンセルしたようです。 彼女が読んだという本(「母という病」岡田尊司著)について、私が余計なことを言ってしまったのが一番の原因でしょう。 その本の帯に書かれている症状・・・そのほとんどが当てはまっているようです。 せっかく《関係修復》を願って、すべてを話す気になってくれていたのに、私が台無しにしてしまいました。 今、職場で退職者、休職者、欠勤者が続いていて、心身ともに私もクタクタで余裕がなかったこともあるのですが、仕事よりなに…
生きるのが面倒くさい人 ~回避性パーソナリティ障害~ 岡田尊司著 朝日新聞出版 <回避性パーソナリティ障害> ー自分に自信が無くて人から批判されたり 恥をかくのが怖くて社会や人を避けてしまう。 愛されたいが冷たい仕打ちが怖くて相手に近寄れないー 人と会うのが面倒くさい。 喋るのが面倒くさい。 考えるのが面倒くさい。 生きるって超絶面倒くさい。 人と親密な関係になれない。 他人の批判や拒否に敏感。 いつも皆に嫌われてると思う私。 自己肯定感自体がない私。 そんな私は愛着スタイル回避型だから =回避性パーソナリティ障害だろうと 思っていたが両者は、別物だった。 両方が同居することはあるけど、本質的…