副題は「葉不見冥府路行」。「はもみずにあのよのみちゆき」とルビが振られている。副題が、歌舞伎っぽいなとまず感じた。 文庫本の末尾には、「特別対談 京極夏彦×松本幸四郎」が収録されている。 本作を読み、特別対談も読んだ後に、この読後印象記を書く今になって、念のためにネット検索してみると、令和6年8月歌舞伎座で「狐花~葉不見冥府路行」が上演されていた。京極堂新作歌舞伎が誕生していた。なるほどと頷く。当時は上演を知らなかった。 2024年7月に単行本が刊行され、加筆修正のうえで、2024(令和6)年12月に文庫化された。京極夏彦作品は、角川文庫で数々の作品が刊行されている。角川ホラー文庫として刊行さ…