昨日の東京新聞朝刊に、書評家・豊崎由美氏のコラムが載っていました。高校生や大学生を前に「読書の効用」について講演されたことが書かれていて、そこではこう述べられています。 映画も漫画もいいけど、一番想像力を培ってくれるのは小説。なぜなら具体的な像を伴う前者と比べて活字しか並んでいないから、読む側が想像力で参加しないと読書は完成しない。 かつてNHKの『クローズアップ現代』で紹介されていた、映像を見るときと読書をするときでは脳の働き方が違うという話を思い出しました。動画やテレビ画面は映像や音声やテロップなどがあり、しかもそれが次々に変わっていくため、受け身の理解で手一杯になり、想像力が起動しにくい…