私には20代の時から尊敬する大切な人がいます。子を待つ母として、ビジネスウーマンとして、一人の女性として、こうなりたいと思う憧れの方です。私がピンチの時にはどれだけ忙しくても、夜中でも、駆けつけてくれる私にとってヒーローのような方です。その方が癌になりました。抗がん剤治療と手術の影響で心臓に負担がかかり、転移する可能性、再発する可能性がある中で抗がん剤はもう打てないと。死を近くに感じているその方の言葉はどれも強くて重さがあった。いつものただただ優しいその方ではなく、私が一歩踏み出すための活が入った言葉だった。「いつ死ぬかわからないよ。」「早く始めた方がいい。遅すぎるくらい。」「世に出さないと一…