私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。毎日、多くの高齢者と接し、彼らの人生経験や思い出を聞く機会があります。その中で感じるのは、時代が変わっても変わらない「普遍性」の存在です。今日は、その「時代を超えた普遍性」について、いくつかのエピソードを交えながらお話ししたいと思います。 思い出の力 ある日、90歳のTさんが私に語ってくれたのは、彼の若かりし頃の話でした。戦後の混乱期、彼は家族と共に生き抜くために必死でした。その時代の厳しさを乗り越える中で、彼が常に心に抱いていたのは、家族への思いやりと支え合いの精神でした。Tさんはこう言いました。 「どんなに辛い時でも、家族が一緒にいることが支…