江戸時代を代表する俳人。本名・宗房、別号を桃青という。
1644年(正保元年)伊賀(現在の三重県)上野に生まれる。1694年(元禄7年)大坂にて没。
「野ざらし紀行」、「鹿島紀行」、「笈の小文」、「更科紀行」、「奥の細道」などの俳諧紀行を残す。
【芭蕉名句撰】
- 山路来て何やらゆかしすみれ草(野ざらし紀行)
- 古池や蛙飛こむ水のをと(春の日)
- 草臥て宿かる比や藤の花(笈の小文)
- 草の戸も住替る代ぞひなの家(奥の細道)
- 夏草や兵どもが夢の跡(奥の細道)
- 五月雨の降のこしてや光堂(奥の細道)
- 閑さや岩にしみ入蝉の声(奥の細道)
- 五月雨をあつめて早し最上川(奥の細道)
- 荒海や佐渡によこたふ天河(奥の細道)
- 蛤のふたみにわかれ行秋ぞ(奥の細道)
- 秋深き隣は何をする人ぞ(笈日記)
- 旅に病で夢は枯野をかけ廻る(笈日記)