1年ほど前から大学時代の専攻をちょこちょこプライベートで学び直している。それは、自分がかつて法律学の門をたたきながら、4年間で何も身に着けることなく卒業してしまったから。 たとえば民法。所有権の取得時効とか不動産の物件変動の対抗要件とか、内容が専門的になっていくほど「そういうルールがあるんだろうけど、各論のこまごまを学んで何になるんだろう」と冷めてしまって。法曹や公務員を明確に志して入ったわけじゃなかったので、動機の弱さも響いたと思う。 だから今度はとっつきやすそうな仕方で学ぼうと、しばらく前から『法学を学ぶのはなぜ?~』的な中高生向けの教養書を読んでみたり、法改正をとりあげた新聞記事を読んで…