「連携」が問われる現場の現在地 介護施設において、「介護と看護の連携」は避けて通れぬ重要課題である。高齢者の重度化、医療的ケアの増加、看取りや認知症ケアにおける多職種対応の必要性など、施設運営を取り巻く環境は年々複雑化している。そのなかで、ケアの質を左右する鍵こそが「連携力」である。 しかしながら、現場にはこうした本音も少なくない。 「連携って、結局“責任のなすりつけ合い”でしょ?」「介護職の気づきは、医療の前では通用しない気がする…」「看護師は“専門職”すぎて、話しにくい」 連携とは名ばかりの“遠慮”や“壁”が、真のチームケアを阻んでいるのである。 本稿では、介護と看護の専門性の違いと現場で…