先日、義父の三回忌法要が妻の実家の墓がある曹洞宗の寺院で行われた。曹洞宗は道元を宗祖とする禅宗の宗派だ。曹洞宗の法要も僧侶が読経して焼香するという手順で、読んだ経典は、最初の『般若心経』と最後の『法華経』の『観世音菩薩普門品第二十五』は分かったが、あとは多分『修証義』だと思うけどそこは確かではない。本堂の本尊は観世音菩薩だった。禅宗と言えば【不立文字】といって、経典等の文字は不要というのが教義の根本となる。なかでも、曹洞宗は【只管打坐(しかんたざ)】といって道元の座禅が唯一の修行だ。【只管打坐】というのは、ただ座禅を組むだけで他には一切の修行はなく、座禅を組んでいる自分がそのまま仏と一体である…