単に幼児/子供のことを指す場合と、特定の役割を担う幼児/子供のことを指す場合とがある。
寺や神社や公家に召し遣わされる少年。このなかで寺のそれは特に“寺稚児”とも呼ばれ、一般的な小坊主の少年とは違い、坊主頭ではなかった。
寺社の祭事において、特有の装束に身を包んで巡行する、男児ないしは女児。巫女装束に、化粧を施し、天冠と呼ばれる冠を被って、額に位星を描く、というようなものが有名。
武家や寺などにおいて、主の男色の相手として囲われる少年。
お七は吉三郎のもとに忍んで行こうとしますが。。。 『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」[貞享三(1686)年刊、井原西鶴作]好色五人女 5巻 [4] - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】【現代語訳】 方丈《はうぢやう》に行きてみれども、彼の児人《せうじん》の寐姿《ねすがた》見えねバ、悲しくなつて、臺所《だいどころ》に出ければ、 お七は、方丈《ほうじょう》[住職の部屋]に行ってみたのですが、あの児人《しょうじん》(吉三郎)の寝姿が見えないので、悲しい気持ちになりながら、台所に出ました。 姥《うば》目覚《めさ》まし、「今宵《こよひ》鼡《ねずミ》めは」と、呟《つぶや》く片手《かた…
真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 💭ポイント 法印の召使い乙鶴丸が、想い人について男か法師か問われ、恥ずかしそうに「頭は見ていないので分かりません」と答えた、という滑稽な話。 『徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース 🌙現代語対訳 大納言法印という高僧に仕えていた乙鶴丸という少年が、 大納言(だいなごん)法印(ほういん)の召(め)し使(つか)ひし乙鶴丸(おとづるまる)、 「やすら殿」という人と知り合いになり、いつもその人のもとへ通っていました。…
ニラヲチリハビリメイク かづきれいこ https://keizo2421.hatenablog.com/entry/2024/05/23/124939 リアル形成外科・お受験・京阪神が舞台の小説 https://www.amazon.co.jp/%E8%BF%94%E5%93%81-%E3%81%82%E3%81%82%E7%A7%81%E3%81%AF%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84-%E5%BA%83%E5%B7%9D%E6%81%B5%E4%B8%89/dp/4909491 n…
何故、今回、『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」を取り上げることにしたのか。こちらの、楓屋さんからのコメントがきっかけでした。 徳川宗春の肖像? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~ 三つ目が傾いていますね~。ネタ。私も探しているのですがありませんねえ~。どうしましょう。ところで、桜姫のお話とかは無理ですか。長いですか。 2022/02/26 19:34 b.hatena.ne.jp ふむふむ、桜姫ねえ。 桜姫といえば、とりあえず、歌舞伎の『桜姫東文章《さくらひめあずまぶんしょう》』[四代目鶴屋南北ほか作、文化十四(一八一七)年初演]が思い浮かんだので、長い…
今回も井原西鶴の作品を紹介したいと思います。今回紹介するのは、『懐硯《ふところすずり》』(貞享四[一六八七]年刊)という作品です。『懐硯』は、伴山《ばんざん》という半分一般人で半分法師のような人物が、諸国を旅してそこで見聞きした話をまとめたという設定の、短編小説集です。今回は、前回紹介した話と関連がある、巻一の五「人の花散る疱瘡の山」という話を紹介するわけです。※下に現代語訳と解説があります。 懐硯. 第1 - 国立国会図書館デジタルコレクション※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。※画像は拡大できます。 【原文】 人の花 散《ち》る疱瘡《はう…
Child. チャイルド
※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。和文教科書. 7之巻 宇治拾遺物語ぬきほ - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】田舎の児《ちご》、櫻の散るを見て、泣く事、 これも、今は、昔、田舎の児《ちご》の、比叡の山へ、登りたりけるが、櫻の目出度《めでた》く咲きたりけるに、風の、烈しく、吹きけるを見て、この児《ちご》、さめ/゛\と泣きけるを見て、僧の、やはら寄りて、「何《な》ど斯《か》うは、泣かせ給ふぞ、此《こ》の花の散るを、惜しう覚えさせ給ふか。 櫻は、儚《はかな》き物にて、斯《か》く程無く、移ろひ候ふなり。 然《さ》れども、然《さ》のみぞ候ふ…
はい、今回から『宇治拾遺物語』を始めますよ♪『宇治拾遺物語』の画像は明治二十年頃に刊行された『和文教科書』のものを使用します♪『和文教科書』は華族女学校で使用されていたんですって!なので、みなさんも華族のお嬢様になった気分で、『宇治拾遺物語』を読んで行きましょうね(笑)www.jissen.ac.jp なお、『宇治拾遺物語』は教科書にも載っていて、試験でよく使われますが、学生の方はこのブログは参考になさらないでくださいね!訳はあくまでも「さっくり現代語訳」で、読みやすさとわかりやすさを重視して、厳密には訳していないので!!!解説も北見花芽の独断と偏見にまみれてますから!(笑) というわけで、最…
「青頭巾」[『雨月物語』より]の続きだよ!誰か僕も愛してよ! ※この記事では、霞亭文庫の画像を適宜改変して利用しています。霞亭文庫書誌詳細※画像はクリックすると拡大します。 【くずし字クイズの答え】其童児(わらハ)をやしなはざらましかば。あハれよき法師なるべきものを。 【原文】徳(とく)の賢こかりしハ、仏に仕ふる事に志誠[真心](まごゝろ)を尽(つ)くせしなれば、其の童児(わらハ)を養ハざらましかば、哀れ良き法師なるべきものを、一度(たび)愛慾(あいよく)の迷路(めいろ)に入りて、無明(むめう)の業火(ごうくハ)の熾[盛](さか)んなるより鬼と化したるも、偏(ひとへ)に直(なほ)く逞(たくま)…
「青頭巾」[『雨月物語』より]の続きだよ!なんだか興奮してきた! ※この記事では、霞亭文庫の画像を適宜改変して利用しています。霞亭文庫書誌詳細※画像はクリックすると拡大します。 【くずし字クイズの答え】かの童児(わらハ)が容(かたち)の秀麗(みやびやか)なるをふかく愛(めで)させたまふて。 【原文】上の山に一宇の蘭若[寺](てら)の侍(はべ)る。 故(もと)は小山氏の菩提院(ほだいゐん)にて、代々(よゝ)大徳の住み給ふなり。 今の阿闍梨(あじやり)ハ何某(なにがし)殿の猶子(ゆうじ)にて、殊(こと)に篤学(とくがく)修行(しゆぎやう)の聞えめでたく、此の国の人ハ香燭(かうしよく)を運びて帰依(…