五月五日は旧暦では六月十九日。爽やかさなど微塵もない、かなり蒸し暑い季節です。梅雨から盛夏への入り口にあたり、疫病や食中毒、虫害が流行しやすい時期でもあります。 だからこそ中国では、この時期を**「危険な季節」と捉えました。菖蒲やヨモギを使うのも単なる縁起担ぎではなく、その強い香気で邪気や虫を払う“天然の防疫グッズ”**だったのです🌿 また、暦の上でも「五」が重なる日は気が強すぎ、災いを呼ぶ「厄日」とされてきました。日本でも平安時代には、宮中で菖蒲を用いて邪気を払う行事が行われていました。 ところが鎌倉時代以降、武士たちが「菖蒲(しょうぶ)」を**「尚武(武を尊ぶ)」や「勝負」**にかけ…