実家は今一軒家ですが、もともとは昔母方の祖父母が新婚のころ住みついた七軒長屋でした。 阪神淡路大震災で被災して建物全体が前方へ傾いたため、長屋の専有部分を切り離して新しく建てたものです。 傾いてはいるものの、各家の事情から立て直す、いやこのまま住む、と全体の意見がまとまらず、やむなく1軒ずつそろりそろりと壁を残して切り離す、という離れ業。 長屋の時は隣同士壁を共有して住戸が並んでいたわけですが、お互い切り離すとなると壁と壁の間に隙間も必要で、長屋の頃よりさらに家の幅は狭くなります。というわけで非常に間口が狭く奥行の長い家です。 これまで厚い土壁であった左右の壁が、今では左右の壁に窓もできて(窓…