江戸時代の藩の一つ。おおむね周防国と長門国(現在の山口県に当たる地域)を中心に治めた。萩藩、山口藩、長門藩、防長藩、周防藩(防州藩)などとも呼ばれる。幕末雄藩の一つ。
元和9年(1623年)、毛利秀就を藩主に立藩。藩庁を長門国の萩城に置いた。以降、幕末まで歴代藩主を毛利家が務める。文久3年(1863年)、周防国の山口城に藩庁を移す。幕末においては、薩摩藩などと共に討幕運動をおこし、明治維新後に同藩出身の政治家が多く活躍した。
支藩として徳山藩(下松藩)、長府藩(府中藩)、清末藩(長門新田藩)があった。また、江戸幕府未承認の支藩として岩国藩もあった。